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AIビジネス・産業

2026年8月29日

AIビジネス・産業

今日の要点

Lam ResearchがAI半導体ラボを着工し、エヌビディアはAIクラウド企業との収益分配契約を一時停止しました。一方、VisaはAIサイバーセキュリティツールを拡充し、医療現場ではPalantirへの抗議も起きるなど、AIの活用範囲は半導体から電力、医療まで急速に広がっています。AIを巡る攻防は、ビジネス機会と社会的リスクの両面で、今や全産業の最優先課題です。

主要ニュース

  1. 1

    Lam Research、AI半導体ラボを着工

    Lam Researchが米オレゴン州でAI半導体ラボの起工式を行った。 同社は半導体製造装置の大手であり、AI向け半導体の需要拡大に対応するための投資とみられる。

    ラボの開設時期や投資額は記事には明記されていない。

  2. 2

    GEバーナバvsブルーム・エナジー:AI電力関連で上昇余地が大きいのはどちらか

    GEバーナバは2026年の売上高見通しを従来の445億~455億ドルから455億~465億ドルに引き上げた。電力部門の受注は2026年第2四半期に前年同期比134%増となり、電化部門の受注は33億ドルから63億ドルへと倍以上に拡大した。 ブルーム・エナジーは2026年第2四半期に四半期売上高が10億ドルを超え、第1・第2四半期の純利益は7060万ドルと1億9620万ドルを計上。前年同期は4260万ドルの純損失だった。一方、GEバーナバは2025年の売上高381億ドル、受注残高1760億ドルと規模がはるかに大きく、日立と小型モジュール炉(SMR)を開発する合弁事業も手がける。

    GEバーナバの予想株価収益率(PER)はピーク時の59.8倍から33.3倍に低下。アナリストの1年後の目標株価中央値は1259ドルで、8月25日の終値から35.8%の上昇余地がある。ただし、風力事業は2026年第2四半期の受注が有機ベースで40%減少し12億ドルにとどまるなど、注視すべき弱点もある。

  3. 3

    エヌビディア、AIクラウド企業との収益分配契約を一時停止

    ロイターが引用したウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、エヌビディアはAIクラウド企業との収益分配契約を一時停止した。 こうした契約は通常、エヌビディアがハードウェアを提供する代わりに収益の一部を受け取る形を取るため、今回の停止はエヌビディアとクラウドプロバイダーとの連携方法に変化が生じる可能性を示唆している。

    停止が恒久化するのか、そしてAIクラウド企業によるエヌビディア製ハードウェアの入手にどのような影響を与えるのかは、依然として不透明だ。

  4. 4

    オースティンの看護師らが医療分野におけるPalantirの役割に抗議

    木曜日、オースティンのベンチャーキャピタル企業8VCの前で数十人の抗議者が集まり、医療分野におけるPalantirのAI技術に抗議した。この抗議は全米看護師組合が組織した全国的な行動の一環で、パロアルト、ロサンゼルス、シカゴ、ワシントンD.C.などの都市でも行われた。 全米看護師組合のメンバーであるモニカ・ゴンザレス氏は、PalantirのAIがHCAヘルスケアによってスケジュール管理アプリ「Timpani」を通じて使用されており、看護師の人員配置が不足することがあると述べた。抗議者らは、人員配置の決定はAIではなく人間が行うべきだと主張している。Palantir側は、同社のソフトウェアは病院が敗血症による死亡を減らし、患者をより迅速にベッドに割り当てるのに役立つと応じた。

    オースティン選出の民主党下院議員グレッグ・カーサー氏が抗議に参加し、群衆に向かって「PalantirによるAI寡頭政治」を阻止しようと呼びかけた。8VCの共同創業者であるジェイク・メドウェル氏は、同社はパートナーの1人がPalantirを共同創業したことを除けば、Palantirとは何の関わりもないと述べた。

  5. 5

    Visa、AIサイバーセキュリティツールを拡充し脅威への対応を迅速化

    Visaはサイバーセキュリティポートフォリオの強化を発表し、オープンソースのVisa Vulnerability Agentic Harness(VVAH)の次世代版をリリースした。新版は脅威の発見から修復までの対応を一気通貫で行い、解決までの期間が数週間から数時間に短縮されるケースもある。 Visaはコンサルティング部門Visa Consulting & Analyticsのサイバーセキュリティ諮問プラクティスに、新たに3つのサービスを追加した。これらのサービスは、リスク評価、修正優先順位の決定、回復力の強化を支援し、攻撃者に先んじてどの脆弱性に優先的に対処すべきかを見極めるという課題に応えるものだ。

    VVAHは、AnthropicとOpenAIのモデルに加え、設定により他のAIモデルにも対応する。2026年6月のオープンソース公開以降、世界中の数万人規模の開発者にダウンロードされている。

  6. 6

    ハイテク大手、AI駆使した攻撃への防御強化を緊急提言

    OpenAI、Anthropic、Microsoft、Alphabet、Amazon、そして100社以上の企業が木曜日、AIを活用したサイバー攻撃の波が迫る中、社会全体での防御強化を求める共同書簡を発表した。書簡は、モデルの能力が高まるにつれ、今後数カ月でこうした攻撃がはるかに広がると警告している。 各社は政府と業界のリーダーに対し、技術、リソース、専門知識のすべてを結集してサイバー防御を強化するよう求めている。また、有力なモデルへの早期アクセスを特定企業に与える信頼済みアクセスプログラムの迅速化や、全組織がサイバー防御を直ちに経営上の最優先課題とするよう要請している。AIがハッキング活動を増幅させるという懸念が現実のものとなり、悪意ある集団が大規模言語モデルを使って組織への侵入を試みるケースが増えている。

    米サイバーセキュリティ・インフラセキュリティ庁(CISA)とホワイトハウスはコメント要請に即座に応じず、CISAの人員は昨年約3分の1減少した。さらに6月には、ファイブ・アイズ諜報同盟が異例の共同声明を発表し、AI革命がサイバーセキュリティを根本から変革しようとしていると警告していた。

今後の注目点

次なる焦点は、生成AIの社会実装が進む一方で、その基盤となる半導体供給の不確実性と、データセンターやサイバー領域での新たなリスクにどう備えるかです。特に、主要企業の業績見通しや投資判断に影響する需給の変化と、規制や安全保障の動きを注視していく必要があります。

情報ソース

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