ロボティクス
2026年7月2日

今日の要点
東大とクボタがドローン画像を活用してジャガイモの収量を事前予測する技術を開発し、ロボット業界全体では誇大広告から実用化へのシフトが進んでいます。AGIBOTが欧州進出を加速し、Built RoboticsやLuxonisなどが太陽光施設の自動化やAIビジョン事業で相次ぎ大型契約を獲得するなど、実用的なロボット応用が急速に拡大しています。
主要ニュース
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東大とクボタ、ドローン画像でジャガイモ収量を事前予測
東京大学とKubotaが、ドローン搭載カメラで撮影した画像と機械学習を組み合わせ、収穫前のジャガイモの地下バイオマス(生物量)を予測する手法を開発しました。2023年と2024年の現地試験では、バイオマス推定で0.8以上、収量予測で0.7以上の相関係数を達成したとのこと。 従来、成長期のジャガイモの収量評価は土を掘り返して確認する必要がありました。今回の非破壊的な手法により、圃場全体の空間的なばらつきを捉えながら収穫時期の最適化や栽培管理の改善が可能になるとみられます。日本の農業用ドローン市場は2034年に$357.8 million(約570億円)に達すると予測されており、精密農業の需要が背景にあります。
研究は東京大学農学生命科学専攻の博士課程学生・今市勇人氏、岩田洋義教授、Wei Guo准教授らが主導し、Kubotaの次世代研究部門と連携して実施されました。Gompertz成長曲線という生物学的成長を表すS字型数学モデルを組み合わせて予測精度を高めています。
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ロボット業界、ヒューマノイド誇大広告から実用化シフト
Robot Report Podcastでホストらが先月のAutomate 2026展示会の経験を議論し、業界がロボットの実世界展開とエッジコンピューティング(デバイス側での処理)へ軸足を移していることを指摘しました。Boston DynamicsのAtlas、AgilityのDigitなど産業用ヒューマノイドが展示される一方で、FANUC、Sereact、Rockwell Automationなど複数社がソフトウェア統合、デジタルツイン、キネマティクス(動作解析)によって労働不足対応と製造知識の継承に取り組んでいることが浮き彫りになりました。 製造業は労働不足に直面する中、単なるロボット導入ではなく、クラウド接続ではなくエッジでのAI処理やプログラミング自動化、ワーカーの高度な業務へのシフトなど、実践的な解決策に投資を広げています。これらは製造企業にとって、既存ラインへの統合と現場知識の保全が同時に可能な導入モデルを意味します。
展示会では7軸コボット(協働ロボット)の有用性、NVIDIA Omniverseを活用した合成データ学習、CAD不要の実時間ビン詰めなど、汎用性と導入の容易さに焦点が当たりました。Raymond、Sereact、Rockwell Automationらは作業員を高度な役割へ配置転換する方針を強調しています。
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AGIBOT、欧州展開を加速 A3ヒューマノイドロボット発表
ロボット開発企業のAGIBOTがロンドンで欧州向けイベントを開催し、新型ヒューマノイドロボット「A3」を欧州初公開しました。同時にUK向けロボットのレンタルサービス(RaaS)を開始し、ヒューマノイドロボットは日当たり£1,999から、四足歩行ロボットは£899から利用可能になります。 AGIBOTは英国を「戦略的に重要な市場」と位置付けており、欧州での実装を加速させる布石となります。レンタル型モデルにより、大型投資なしにロボット技術を導入できる環境が整備され、教育・小売・物流など幅広い分野での採用が進む可能性があります。
A3は体重55kg、身長173cmで最大10時間のバッテリー駆動に対応し、10秒でのバッテリー交換も可能。既にミルトン・キーンズの商業施設で実証展開が始まっており、今後イタリア、ドイツ、スペインでも事業拡大が予定されています。
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Built Robotics、太陽光発電施設建設の自動化で75M契約獲得
Blattner が Built Robotics とのパートナーシップを拡大し、太陽光発電施設の建設向け自動システムの規模拡大に向け $75M の契約を授与しました。 エネルギー需要を満たすため、建設プロセスの自動化が求められており、この契約はそうした需要に対応する物理的 AI(ロボットが実際の作業を行う AI)の展開につながるとみられます。
Blattner は既に Built Robotics とのパートナーシップを持っており、今回はそれを拡張する形での契約となっています。
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Luxonis、$14M調達でロボット向けAIビジョン事業を拡大
ロボット向けAIビジョン企業Luxonisが$14 million(約22億円)のシリーズAラウンドを調達しました。Denali Growth Partnersがリードし、Taiwania Capitalが参加しています。同社は調達資金を使って、OAK カメラの製造拡大とOAK4 クラウド知覚エコシステム(2025年12月に立ち上げ)の推進に充てる計画です。 Luxonisは2019年の設立以来、Kickstarterで成功した後、Fortune 500企業を含む数千顧客にサービスを提供しており、物理的なロボットやシステムに視覚認識を統合する技術がロボット化の進展に伴い需要が高まっているとみられます。今回の機関投資家からの初めての資金調達は、同社が次世代段階へ移行することを示唆しています。
同社はこの資金で農業、防衛、工業自動化など複数の産業向けに新型デバイスを手頃な価格と柔軟な形状で投入する計画です。また、オープンソースのDepthAI SDKは6 million downloadsに達しており、開発者向けの基盤が拡大しています。
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台湾LED大手EOI、メキシコ拠点拡大 ヒューマノイド向け供給参入
Excellence Optoelectronics Inc.(EOI)は2026年に二桁成長を見込んでいます。北米自動車メーカーへの自動車用照明モジュール出荷が好調な2025年の実績を基盤に、メキシコへの新規生産能力追加とAIヒューマノイドロボット向けサプライチェーンへの参入を計画しています。 北米の自動車メーカー向け電装部品供給は長期的な安定収源ですが、今回の発表はEOIが新興市場のロボット産業にも足掛かりを作ろうとしていることを示しています。メキシコでの生産拡大により、北米供給網への依存をより深める狙いもあるとみられます。
メキシコ拠点は今後の北米向け出荷増加の受け皿となり、同時にヒューマノイド向けという新規事業の成長エンジンの役割を担う可能性があります。
今後の注目点
今後注視すべき点として、東京大学とKubotaの連携による予測精度の高い農業ロボット技術や、RaymondやSereactといった企業が推し進める協働ロボットの実用化が、製造業から農業まで幅広い産業での導入を加速させるかが重要です。また、OAKやA3などのデバイスがオープンソース基盤の拡大とともにグローバル展開を進める中で、メキシコ拠点やヨーロッパ地域での事業拡大がヒューマノイド産業の成長にどう貢献していくかが、ロボティクス産業全体の発展を左右するポイントになるでしょう。
情報ソース
- University of Tokyo and Kubota Develop Drone Potato Yield Prediction Method
- Automate 2026 show recap
- AGIBOT debuts A3 humanoid robot in Europe and launches UK Robot-as-a-Service model
- Blattner awards Built Robotics $75M contract for physical AI to help meet energy demand
- Luxonis closes Series A round to scale physical AI perception layer
- Taiwan automotive LED maker EOI readies Mexico ramp for humanoid robots and silicon photonics
- Techman Robot upgrades automotive production lines at Quanta Computer Germany plant with AI cobots
- South Korea plans CIA-style fund to build its own Palantir
- Russia strikes Ukraine capital with missiles and drones, wounds five
- How foodservice giant Sodexo is embracing AI and robotics to reshape the kitchen
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