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AI関連株・マーケット

2026年9月5日

AI関連株・マーケット

今日の要点

アンソロピックが評価額2兆ドル規模のIPOを視野に上場申請し、Moonshot AIも香港での上場を目指すなど、AI企業の資金調達が相次いで動き出しました。一方でアルファベットへの過度なAI投資懸念は投資家に買い増しで応じられ、パランティア株はPwCとの提携拡大で急伸、DeepSeekは華為製チップ16万基を使う大規模クラスター構想を打ち出しています。AI関連のマーケットは、企業ごとの戦略差が株価と資金調達の勢いに明確に反映される局面に入っています。

主要ニュース

  1. 1

    アンソロピックの2兆ドルIPO、受託者制度に注目

    アンソロピックは2兆ドルのIPOを準備中で、その異例のガバナンス構造——自ら任命した受託者が使命を守る仕組み——が公開投資家の前に晒されることになる。この構造には、株主の85%の賛成で受託者を解任できる「キルスイッチ」が含まれるが、上場後に変更される可能性がある。 初期の投資家は、安全性を重視したガバナンスを理解した上でアンソロピックを支援し、最終的には資本主義が収益性を後押しすると想定していた。しかし公開市場はそれほど寛容ではないかもしれない。特にアンソロピックが利益を上げるよう圧力を受ける中、ハーバード大学のフリード氏は、投資家はIPO前にアンソロピックとOpenAIの両方の取り決めを精査すべきだと警告する。国内のAI関連企業は、上場時のガバナンス設計次第で投資家の支持を得られなくなる可能性がある。

    受託者解任に必要な85%のスーパーマジョリティ要件がIPO後も維持されるかどうか、また2023年11月のOpenAIのガバナンス崩壊と比較してリスクが低いとされるアンソロピックの株式が、投資家にどう価格評価されるか。

  2. 2

    アルファベットAI投資懸念は誇大、投資家が追加購入

    先週金曜にアルファベット株を追加購入した投資家は、今週金曜もさらに買い増す計画で、市場がAI投資リスクを過大評価していると主張。Google Cloudの6月四半期売上は247億7000万ドルで前年比82%増、検索は17%増、YouTube広告は13%増だった。 この投資家はアルファベットを自己資金でAIに投資できる独占企業とみなし、自己資本利益率35.7%、営業利益率34%、PER15倍を指摘。クラウドの受注残は約4600億ドル超とほぼ倍増し、最近の反トラスト判決はテールリスクを減らすと見ている。国内のAI関連企業は、海外大手の投資動向に左右される局面が続く可能性がある。

    2026年の設備投資見通しが1750億〜1850億ドル、第2四半期のフリーキャッシュフローがマイナス58億6000万ドルであることを主要リスクとして挙げる。株価が協力的なら買い続け、AI需要の強さに賭ける方針だ。

  3. 3

    DeepSeek、華為製16万基で大規模クラスター計画

    DeepSeekは内モンゴルのデータセンターに、華為技術(ファーウェイ)次世代チップ「Ascend-950DT」を少なくとも16万基導入する計画だ。チップは推論専用で、学習には使わない。 既知の華為製チームクラスターとしては最大級となり、中国がNVIDIA(エヌビディア)依存から脱却する現実的な一歩となる。学習は依然としてNVIDIA製ハードウェアに依存しており、また生産制約やメモリチップ不足で、華為が全量を納品するには1年以上かかる可能性がある。国内の半導体関連企業は、中国でのAI推論向け需要拡大に伴う供給網の変化に備える可能性がある。

    中国最大手メモリメーカーCXMTは、HBM3Eを初めて小ロット生産しているが、HBM4を量産中のサムスン、SKハイニックス、マイクロンに比べ、依然として3〜5年遅れている。

  4. 4

    Moonshot AI、香港上場申請

    中国のAI新興企業Moonshot AIが香港での新規株式公開(IPO)を機密申請したと報じられた。香港で最も注目されるテック上場の一つとなり、ここ数年で最大級の中国AI企業のIPOになる可能性がある。 この動きは中国のAIセクターにとって重要な節目となる可能性がある。主要なAI新興企業にとって希少な株式市場への道筋をつけ、投資家に中国のAIへの野心に触れる機会を提供するからだ。中国のAI企業の上場動向が、国内投資家の関心に影響を与える可能性がある。

    IPOの規模と時期、そしてMoonshot AIが達成する評価額は、現行の市場環境において中国のAI企業に対する投資家の関心を示す重要な指標となるだろう。

  5. 5

    パランティア株急伸、PwCとのAI提携拡大

    パランティアの株価がPwCとのAIコンサルティング提携拡大を受け、1カ月ぶりの大幅上昇を記録した。 投資家マイケル・ベリー氏がパランティアの評価額とビジネスモデルに深刻なリスクがあると主張し、弱気賭けを倍増させた矢先の発表だ。国内のAI活用企業は、海外監査法人との提携動向に左右される可能性がある。

    PwCとの提携拡大がベリー氏の懸念を打ち消し、パランティアの成長に対する投資家の信頼を維持できるかどうか。

  6. 6

    Anthropic上場申請、評価額2兆ドル視野

    AIラボのAnthropicは6月にIPOを機密申請。労働者の日(9月第1月曜)後に目論見書が公開され、今月末から来月初めに上場する見通しだ。 SpaceXの過去最高となる850億ドル調達を超え、評価額2兆ドルを目指す可能性がある。Anthropicの年間売上高は5月に470億ドル超に達し、Claudeの有料会員は2026年に2倍以上に増えた。国内のAI関連企業は、Anthropicの上場動向から資金調達環境の変化を探ることになる可能性がある。

    投資家は目論見書でClaudeの売上高や粗利益率などの財務指標を確認すべきだ。既存株主への売却許可がなされれば、経営陣の自信のなさを示すシグナルとなる可能性もある。

今後の注目点

足元の生成AI関連株の過熱感が意識されるなか、今後はAntropicのIPO動向と、Palantirのような高成長銘柄の実績が投資家心理の試金石となるでしょう。また、中国勢のAI・半導体分野での巻き返しがどこまで進むかも、需給ギャップを左右する注目ポイントです。

情報ソース

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