AIToday毎日のAIニュースダイジェスト

AI関連株・マーケット

2026年8月31日

AI関連株・マーケット

今日の要点

米国株市場では、NvidiaはCFOの成長予測を基にした割引キャッシュフロー計算で13.5%割安とされ、BroadcomはCEOがAI関連収益で年間1000億ドルという高い目標を再確認しました。一方で、AIメモリー需要はHBMに限らず拡大しており、ヘルスケア株が市場平均を上回る展開も見られます。AI投資の恩恵は半導体だけでなく、メモリーやヘルスケアにも広がっています。

主要ニュース

  1. 1

    Nvidia株、DCFで13.5%割安と算出

    Nvidia株は過去5年で855.5%のリターンを達成したが、DCFモデルによる推定内在価値は1株あたり約$251となり、現在の株価より約13.5%割安と算出された。 株価は好調な業績を反映して高い水準にある一方、AIプラットフォームとデータセンターインフラ事業への拡大に伴う投資負担、規制監視、AI支出サイクルの変動が将来のキャッシュフローに影響するリスクがあり、割安感がそのリスクに見合うかが投資家の論点となっている。国内のAI関連企業は、米国半導体大手の株価評価を巡る市場の見方の変化から影響を受ける可能性がある。

    合意済みのHugging Face買収($12.9b)が投資ニーズとAIプラットフォームの到達範囲を広げることが、強いキャッシュフロー生成にもかかわらず市場がディスカウントを当てる一因とみられる。

  2. 2

    ブロードコムCEO、AI収益1000億ドル目標再表明

    ブロードコムのホック・タンCEOは6月3日の決算電話会見で、2027会計年度のAI半導体収益が1000億ドルを超えるとの見通しを再表明した。2026会計年度第2四半期のAIチップ収益は108億ドルで前年同期比143%増となり、第3四半期は160億ドルと予想している。 予想に変化がないにもかかわらず、株価は約370ドルと52週高値の495ドルから約25%下落している。ピーク時、ブロードコムの株価は2027会計年度の予想利益の約25倍で取引されていたが、現在は約19倍。投資家は同じ1000億ドルの公約に割引を適用していることになる。国内のAI半導体関連企業の収益見通しにも影響が及ぶ可能性がある。

    9月2日水曜日の第3四半期決算で、160億ドルのAI四半期が実現したかどうかと、通期目標560億ドルに対する第4四半期のガイダンスが示される。タン氏はまた、四半期中の受注が300億ドル超だったのに対し出荷は108億ドルで、2028年までの視界が確保されていると述べた。

  3. 3

    ブロードコムとAMD、同じAI好況を異なる値付け

    ブロードコムのAI関連売上は四半期当たり約84億ドルで、受注残は730億ドル。経営陣は2027年にAI売上高が1000億ドルを超えると見込む。AMDはMI355Xチップとヘリオスラックでエヌビディアに対抗し、一部テストではスループット向上とトークン当たりコスト低減を示す。 ブロードコムは契約に裏打ちされた安定したインフラ供給企業とみなされる一方、AMDは大きなシェアシフトへのコールオプションのように値付けされている。AMDの予想PERはブロードコムを大きく上回る。投資家は現在の利益ではなく変革的な成長余地に賭けているためだ。国内の半導体関連企業は、米国AI市場の成長余地を巡る投資家の評価差に左右される可能性がある。

    AMDはヘリオスラックとROCmエコシステムが、エヌビディアのフル・ルービン・スタックに匹敵することを証明しなければならない。ルービンは旧構成と比べトークンコストを最大10分の1に削減する。エヌビディアのルービンプラットフォームはこの夏に出荷が始まった。

  4. 4

    AIメモリー需要、HBM以外にも拡大=バーンスタイン

    バーンスタインのアナリストは、AIがメモリーのボトルネックを生み出しており、需要が高帯域幅メモリー(HBM)から従来型DRAM、NANDフラッシュ、ストレージへ拡大していると指摘。サムスン電子、SKハイニックス、マイクロン、サンディスク、シーゲイト、ウエスタンデジタルを「アウトパフォーム」と評価する一方、キオクシアは「アンダーパフォーム」とした。 AIのワークロード(トレーニング、推論、検索拡張生成、エージェント型AI)によってメモリーへの要求は異なる。推論では「デコード」段階がメモリー律速となり、キーバリュー(KV)キャッシュに依存。大規模展開ではモデル重みよりも多くのメモリーを要する可能性があり、AIサービスがサポートできるユーザー数を制限し得る。国内のAIサービス事業者は、メモリー需要拡大に伴う半導体市場の再編で、調達環境の変化に直面する可能性がある。

    CXLメモリー、エヌビディアの「Storage Next」構想、CMXコンテキストストレージなど新興メモリー層は、性能・容量・コストのバランスを目指す。バーンスタインは、HBM並みの帯域幅とNANDの大容量・低コストを兼ね備える高帯域幅フラッシュについては、技術的ハードルが依然高いと指摘する。

  5. 5

    メルク、アムジェン、JNJがS&P 500を29ポイント上回る

    メルク・アンド・カンパニー、アムジェン、ジョンソン・エンド・ジョンソンが、今年S&P 500を上回るパフォーマンスを見せたAI関連ヘルスケア銘柄として注目されている。メルクは年初来42%上昇し、市場を約29ポイント上回った。アムジェンは34%上昇で約21ポイント、ジョンソン・エンド・ジョンソンは28%上昇で15ポイント上回っている。 これらの企業は、AIを活用した創薬と医療技術を安定的な配当と組み合わせ、通常のAI関連銘柄にはない収益と成長を提供する。ヘルスケア需要は永続的と見なされ、これらのビジネスは持続性が高い。メルクはGoogle Cloudと提携してAIを活用し、アムジェンはNVIDIAの技術でタンパク質の特性を予測、JNJは手術向けAIファンド「Polyphonic AI Fund for Surgery」を運営している。

    各銘柄はフォワード年間配当を支払っており、アナリストからは「モデレート・バイ」の評価を得ている。メルクは1株あたり3.40ドル(利回り約2.17%)、アムジェンは1株あたり10.08ドル(約2.3%)、JNJは1株あたり5.36ドル(約2%)を配当する。アムジェンは目標株価に近い水準で取引されている一方、メルクとJNJには上昇余地がある。

  6. 6

    NVIDIA vs AMD、AI株の買い時はどちらか

    NVIDIAの2027年度第2四半期売上高は962億ドルで前年比106%増、データセンター売上高は890億ドルで同117%増。AMDの2026年第2四半期売上高は115億ドルで同50%増。 NVIDIAはGAAP・非GAAPともに75%の利益率で高い成長性と収益性を示す一方、AMDはデータセンター売上高が2倍以上に。NVIDIAのVera Rubinプラットフォームは本格生産に入り、AMDのHeliosプラットフォームも立ち上がりつつある。国内のAI関連企業は、両社の好決算を追い風に調達や投資判断を進める可能性がある。

    NVIDIAは2027年度第3四半期の売上高を1080億ドル(±2%)と予想し、AMDは130億ドル(±3億ドル)を見込む。両社とも成長継続が見込まれるが、NVIDIAの規模と収益性が優位性を持つかもしれない。

今後の注目点

決算発表で示されるAI投資の実績と通期見通しに加え、NVIDIAの新プラットフォームに対抗するAMDの技術力証明、そして高配当銘柄の株価変動が次の注目ポイントです。

情報ソース

このニュースを友達にシェア

気になりそうな人に、今日のまとめをそのまま送れます。

AITodayで毎日のAIニュースを無料で受け取る

今日のAIを、今日の仕事に。Email / LINE / Slack 配信。

無料で登録する