
キャタピラーの受注残高が過去最高の720億ドルに。前年同期比92%増だ。
AIデータセンターの電力需要がエンジン受注を牽引している。
2030年までに生産能力と売上高を3倍に計画。
何が起きたか
キャタピラーの受注残高は2026年第2四半期末時点で過去最高の720億ドルに達し、前年同期比92%増。このうち59%は今後12カ月以内に納入が見込まれる。同社はAIデータセンターの電力需要に対応するため、大型レシプロエンジンの生産能力を約3倍に拡大し、2030年までにパワー生成部門の売上高を3倍以上に引き上げる計画だ。
なぜ重要か
AIデータセンターの建設が、キャタピラーのレシプロエンジンや発電設備への旺盛な受注を牽引している。株価は年初来36%上昇しており、経営陣は2026年第3四半期および通期での力強い売上成長を見込む。第3四半期の調整後営業利益率は前年同期比での改善が見込まれている。国内の電力供給関連設備を扱う企業は、AIデータセンター向け需要拡大に伴う再受注の可能性があるとみられる。
注目点
ハイパースケーラー4社は2026年のAI設備投資予算を7500億ドルに引き上げた(従来は6700億ドル)。来年は1兆ドルを超え、2027年以降もさらなる増加が見込まれる。キャタピラーは10メガワットのガスレシプロエンジンプラットフォームの生産再開も進めており、約1.5ギガワット分の生産能力を追加する。出荷は2026年第4四半期から開始予定だ。
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キャタピラーの受注残高が過去最高を記録した背景には、AIデータセンター建設に伴う発電・関連機器への需要が幅広く高まっていることがある。2030年までに生産能力とパワー生成部門の売上高を3倍に引き上げるという長期計画は、ハイパースケーラー各社のAI設備投資予算の拡大と軌を一にするものだ。その予算は来年には1兆ドルを超える見込みで、この複数年にわたる事業機会がキャタピラーの2026年以降の成長期待を支えている。
経営陣による2026年第3四半期と通期の成長見通し、そしてアナリストによる業績予想の上方修正は、持続的なモメンタムを示している。NVIDIA、RPMGlobal、Skycatchとの提携やCat AI Assistantを通じたデジタル・AI機能の拡充は、キャタピラーが機械販売を超えて顧客関係を深める上で有利に働く。ブローカー各社の目標株価レンジは882〜1,225ドルで、直近の終値779.16ドルからは大きな上昇余地を示唆している。ただし、これらはアナリストの予測であり、将来の業績を保証するものではない。
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