
ウォール街はクアルコムを携帯端末企業と見るが、24/7 Wall St.はデータセンター成長の可能性を評価。
目標株価226.05ドルで上昇余地は41.14%。
非ハンドセット収入は2029年度に400億ドルへ。
何が起きたか
24/7 Wall St.がクアルコムに「買い」評価を付け、今後12カ月の目標株価を226.05ドルに設定。現在の160.61ドルから41.14%の上昇余地があるとし、自信度は90%。
なぜ重要か
株価は直近1週間で2.46%、1カ月で7.35%、年初来で5.06%下落。52週高値の258.96ドルを大きく下回る。同社の分析では、データセンター進出への説得力ある道筋を持つ多角化した半導体プラットフォームが、収益力に対して割安に評価されている。国内の半導体関連企業は、同社のデータセンター事業拡大計画を巡る動向に左右される可能性がある。
注目点
クリスティアーノ・アモンCEOは2029年度までに非ハンドセット収入を合計400億ドルに引き上げる目標を掲げる。データセンター事業は2027年度の50億ドルから2029年度には150億ドルへ拡大する見込みで、最初のハイパースケーラー向けカスタムシリコンソリューションの投入は2027年半ばを予定。
市場は現在、Appleからの段階的な撤退に直面する携帯端末企業としてクアルコムを評価しているが、24/7 Wall St.の分析は別の見方を示す。第3四半期の売上高は99億4700万ドルで市場予想を約2.84%上回った一方、非GAAPベースの1株利益は2.21ドルと予想をわずかに下回り、6四半期続いた好調な業績トレンドが途切れた。事業構成の変化は顕著で、ハンドセット収入は前年比20%減となった一方、自動車向けは61%増の15億8800万ドルに拡大した。
多角化の構想は、クリスティアーノ・アモンCEOが2029年度までに非ハンドセット収入を400億ドルへ引き上げる目標で裏付けられている。これは2024年11月に示した目標の約2倍だ。データセンター事業単独では、2027年度の50億ドルから2029年度に150億ドルへ拡大する見込みで、すでにウェハー生産に入っている2件のハイパースケーラー向けカスタムシリコンの採用実績が背景にある。収益計上は12月期から始まる。HBC Gen 1はテープアウト済みで、最初のソリューション投入は2027年半ばを予定している。
ブロードコムやマーベルとの比較が成長余地を示す。ブロードコムはハイパースケーラー向けカスタムシリコンで既存大手として評価額の上限を決め、マーベルはカスタムASICとネットワーキングの分野で直接競合する。クアルコムの株価は過去12カ月の利益に対して約18倍、EV/EBITDAは13倍で、同じデータセンター事業の機会を考慮すると、かなり割安に見える。経営陣は計画中の2桁の値上げにより、粗利益率を歴史的な水準である48%から50%の範囲に回復させる方針だ。
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