
トランプ大統領が複数回にわたってDellを公に推奨し、その都度株価が上昇しました。ホワイトハウス倫理弁護士は、大統領が特定企業を推奨することは数十年来禁止されてきた慣行だと指摘しており、これが市場動向に与える影響が問題視されています。
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トランプ大統領が7月6日の株式市場開場式でDellを推奨し、同日Dell株は4.4%上昇しました。2月19日、5月8日に続き3度目の推奨で、いずれも当日の株価上昇を伴っています。5月には大統領名義の口座がDell株を$1百万~$5百万購入していたことも報道されています。
なぜ重要か
前ホワイトハウス倫理弁護士は、政府職員による特定企業の推奨は数十年来禁止されてきた行為だと指摘しています。市場は大統領の発言を連邦政府契約の予兆と受け取る可能性があり、実際にDellは5月27日に国防総省から$9.7 billion(約1.6兆円)の5年契約を獲得しています。
注目点
アナリストの一部は、Dellの株価上昇は同社がAIサーバー事業で大規模クラウド事業者への販売を急増させているためで、トランプ氏の推奨の影響は小売投資家に限定されると主張しています。一方、Dellの現在の純資産は$217 billion(約35兆円)で世界5番目の富豪です。
Michael Dellはブッシュ政権下で大統領科学技術諮問委員会に、オバマ政権下では小規模なテック企業経営者グループに参加するなど、長年にわたって大統領との関係構築を進めてきました。その後、2017年のトランプ第1期政権発足直後から製造業雇用イニシアティブに参加し、同年のシャーロッツビル事件後も製造評議会にとどまるなど、アクセスを維持してきた経緯があります。
Dellの株価上昇について、アナリストの一部は、AIサーバー事業による大規模クラウド事業者への販売拡大が主因であり、5月29日の決算発表後に32.8%の上昇を記録したことがその証拠だと主張しています。トランプ氏の推奨は小売投資家に影響を与えるにとどまり、ファンダメンタルズに基づいて投資を判断する機関投資家には影響しないとの見方です。一方、元倫理弁護士の立場は、Dell自体のビジネスの良好さとは別の問題として、大統領が市場に影響を与える可能性のある推奨を行うこと自体が、長年遵守されてきた倫理基準に反していると指摘しています。
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