
何が起きたか
Crunchbaseのデータによると、営業・マーケティング・CRM分野のスタートアップは2026年に入り、830件のラウンドで世界全体で75億ドルを調達した。
なぜ重要か
調達額は2023年と2024年の水準である93億ドル近くで着地する可能性があるが、昨年の111億ドルは下回る見通しだ。
注目点
公開市場での出口はいっそう難しくなっており、IPOよりも買収がはるかに一般的だ。
誰に効くか営業・マーケティング・CRM分野のスタートアップ創業者とベンチャー投資家は、成約件数が大幅に減る一方で、AI重視の企業には依然として大きな資金が流入する市場に直面している。後期段階の買収企業やIPOを注視する関係者は、公開上場ではなく買収が主要な出口であることに留意すべきだ。企業のマーケティング・営業ソフトウェア購入者にとっては、より大きなプラットフォームが専門ツールを吸収するにつれ、さらなる統合が進む可能性がある。
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営業・マーケティング・顧客管理分野は、かつての好況期から大きく様変わりした。2022年には270億ドル超、2021年にはほぼ410億ドルの資金が集まったが、今年は830件のラウンドで75億ドルにとどまり、金額面で市場が劇的に縮小したことを示している。変わったのは投資家の関心ではなく、資金の配分の仕方だ。取引件数は4年連続で減少する勢いで、より多くの資金がより少ない企業を追いかけている。AI重視のスタートアップが、従来のピーク時よりもはるかに大きなシェアを獲得している。
最大規模のラウンドは、どこに確信があるかを物語る。AppsFlyerは6月のシリーズEでMoloco、Google、Meta、Unityから10億ドル超を調達し、マーケティング測定企業である同社の評価額は27億ドルとなった。同社の製品には現在、マーケティングデータを分析するAIエージェントも含まれる。AIネイティブのカスタマーサービス企業Parloaは、General Catalystが主導した3億5000万ドルのシリーズDで評価額を3倍の30億ドルにした。AIを活用した営業自動化スタートアップのClayは、9月9日に71億ドルの評価額で1億1500万ドルのシリーズDを調達した。2025年8月時点の評価額31億ドルから2倍超だ。
出口の状況が同分野の未解決の課題だ。Liftoff Mobileの6月のナスダック上場は4億3700万ドルを調達し、企業評価額は38億3000万ドルだったが、買収が支配した年の中で際立っている。AdyenによるTalon.Oneの約8億8000万ドルの買収などが含まれる。調達額が93億ドルのペース近くを維持するか、さらに減少し続けるかは、AI重視の企業が大規模ラウンドを引き付け続けるかどうかにかかっているかもしれない。一方、買収と公開上場の差は続きそうだ。
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