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大規模言語モデルQiita 機械学習掲載日時: 2026年10月13日 1:00

回答途中でモデル切替えAI基盤を公開

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回答途中でモデル切替えAI基盤を公開

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    清華大学は2026年10月8日、TokenRouterを公開した。Qwen3-0.6BとQwen3-32Bが回答途中で交代でき、スループットは既存構成の2.01~64.15倍速い。

  2. なぜ重要か

    モデルルーティングを実行中の判断に変え、難しいトークンだけ大規模モデルを呼ぶ。独立した再現では28.3%がQwen3-32Bに渡り、実行時間は約56%だった。

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背景と解説

TokenRouterは実用上の限界への答えとして登場した。判定モデルが入ってきた質問を冒頭で1つのモデルに割り当てるリクエスト単位のルーティングは、RouteLLMやOpenAIのDecisions APIなどのツールのおかげで一般的になったが、ごく一部だけが本当に難しい場合でも回答全体を1つのモデルに委ねてしまう。トークン単位のルーティング、つまりトークンごとに決める手法はR2R、CITER、Co-LLM、R-Stitchなどですでに提案されていたが、既存のサーバーは1つのリクエストを1つのモデルが端から端まで処理する前提だったため、回答の途中でモデルを切り替えるとステップのずれ、バッチ受け入れの待ち、キャッシュ管理で時間を浪費した。

論文の枠組みは「リクエスト中心の記述、モデル中心の実行」だ。TokenRouterはモデルごとにサブサーバーを保ち、それらの間でリクエストを受け渡す第3のループを追加し、KVキャッシュをモデル間で送ることを避けて、もう一方のモデルが見ていないトークンだけを送る。論文はまた、大規模モデルが処理前にリクエストを蓄積できるよう遅延バッチ処理を追加し、同時実行数ごとに最適なしきい値Bを予測する数理モデルを備える。

Qwen3-0.6BとQwen3-32Bを使ったR2Rフローの独立したMac再現では、MATH-500の30問で23問正解(小規模モデル単体は20問、大規模モデル単体は27問)、大規模モデルが書いたトークンは28.3%で、実行時間は大規模モデル単体の約56%だった。際立つ知見は2つある。大規模モデルに回されたトークンは数字ではなく「since」「But」「Wait」のような推論の方向を示す語だったこと、そして単一のMacでは判定モデルによるリクエストルーターと比べて高速化が崩れたことだ。

よくある質問
TokenRouterに実際に必要なハードウェアは?
SGLang 0.5.1上に構築され、PyTorch 2.8、CUDA、FlashInferに依存するためNVIDIA GPU専用。公式のQwen3-0.6B/Qwen3-32B構成では、テンソル並列のために32Bモデルをbf16で2基のGPUに読み込む。
TokenRouterで新しいルーティング手法を動かすには?
route()、send()、receive()の3つの関数を書き、モデルごとにスケジューラクラスを登録する。バッチ処理、非同期実行、遅延バッチ処理はプラットフォームが担うため、自分で書く必要はない。
トークン単位のルーティングは常に大規模モデル単体に勝る?
いいえ。元論文の設定では、R2Rは毎秒145.30トークンから244.56トークンに改善したが、Co-LLMとR-Stitchは大規模モデル単体を下回った。ただし両者とも実時間ではより速く完了した。
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