
何が起きたか
核小型モジュール炉(SMR)を開発するNuScale Powerの株価が、2025年10月の57.42ドルから現在10ドル未満に暴落しました。2025年第4四半期だけで61%下げており、1年間の累計下落率は75%です。
なぜ重要か
AIデータセンターの急速な電力需要に対応する有望技術として期待されていたNuScaleですが、実際には顧客との契約がなく、収益の見通しが立っていません。最大株主であるFluorの売却やクラス・アクション訴訟などが重なり、成長ストーリーが崩壊したとみられます。
注目点
NuScaleは2031年までに最初のモジュール配送を予定していますが、現時点で顧客との拘束力のある契約がなく、パートナーのENTRA1からの支払いマイルストーン以外に収益保証がない状況です。
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NuScale Powerは2007年の設立以来、小型モジュール炉という革新的な原子力技術の開発に注力してきました。AI時代の急速な電力需要増加に対応する環境配慮的なエネルギー源として、投資家の期待を集め、2025年10月には57.42ドルの史上最高値に達しました。
しかし短期間で大きく失速した背景には、商業化への道筋の不確実性があります。規制認可は取得したものの、実際のところテック大手やユーティリティから拘束力のある購買契約を獲得していません。さらにパートナーのENTRA1との契約では、NuScaleが開発成果物ごとにマイルストーン費用を支払う仕組みになっており、逆に売上が保証されない構造です。この異例な取り決めが投資家の不信を招き、クラス・アクション訴訟にも発展しました。加えて最大株主が株価上昇局面で売却したことが、売圧を強めたとみられます。
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