AIToday
大規模言語モデルAIビジネス・産業THE DECODER掲載日時: 2026年8月26日 4:012分で読める

OpenAI独自チップ、推論性能でNVIDIA超え

LINEで送る
OpenAI独自チップ、推論性能でNVIDIA超え

要点

  • OpenAIの独自チップJalapeñoが推論性能でNVIDIAを上回った。電力あたりの処理量は最大1.9倍。

  • まだサンプル段階で出荷前。

  • SemiAnalysisはCUDAの堀は崩壊した可能性と指摘。

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    OpenAIはHot Chips会議で独自推論チップ「Jalapeño」のベンチマーク結果を公表。電力あたりのスループットとトークン遅延でNVIDIAのBlackwellとRubinを上回ったとされる。

  2. なぜ重要か

    Jalapeñoは電力あたりのAI処理量が最高1.9倍、遅延が最大3.6倍低減。SemiAnalysisは「CUDAの堀は死んだ可能性がある」と指摘し、AIチップ市場でのNVIDIA支配に挑戦する構えだ。国内のAIチップ調達を検討する企業は、競合品登場による価格競争の余地が生まれる可能性がある。

  3. 注目点

    Jalapeñoはまだエンジニアリングサンプル段階で、NVIDIAのRubinは出荷中。OpenAIは自社AIモデルを使い9カ月で設計を完了したと主張。SemiAnalysisによると、マルチトークン予測なしでもVera Rubinを出力トークン数で上回る。

この記事についてAIに質問する →

背景と解説

Broadcomと共同開発したOpenAIのJalapeñoは、最初の設計から製造図面までわずか9カ月で完了。SemiAnalysisは、この速さがNVIDIAのCUDAの堀の終焉を示すと指摘する。チップはデコード速度を一致させた場合、電力あたりのトークン処理量が最大104倍に達し、マルチトークン予測などの最適化に依存していないため、さらなる改善余地を残す。ただし、NVIDIAやAMDなどの競合はより大規模なモデルを自社チップでテストしており、Jalapeñoはまだ量産前のサンプルであるという留保点もある。OpenAIのCFOサラ・フライヤー氏は、このチップをNVIDIAやAMDなど既存パートナーとの関係を補完する統合コンピューティング戦略の一環と位置づけ、置き換えるものではないと説明。協力と競争が交錯する構図は、大手各社が相互に買い続けながら独自シリコンを開発する業界全体のトレンドを浮き彫りにしている。

よくある質問

Jalapeñoとは何か?
OpenAI初の独自推論チップで、Broadcomと共同開発。AIモデルの実行はするが学習はしない、汎用LLM推論アクセラレーター。
NVIDIAのチップと比べてどうか?
電力あたりのスループットとトークン遅延でBlackwellとRubinを上回る。HBM4搭載のVera Rubinと比較しても、メガワットあたりの出力トークン数で勝る一方、トークンあたりの総コストはほぼ同等。
Jalapeñoは今すぐ入手できるか?
いいえ、エンジニアリングサンプル段階を出ていない。対照的に、NVIDIAのRubinはすでに顧客に出荷されている。

TechCrunch AIも報道

「大規模言語モデル」の最新ニュースを、毎朝7時にお届けします

AIが要約して、あなたの選んだトピックだけを1日1通。LINE・Email・Slackで届きます。

登録無料・30秒で完了・いつでも解除できます

AIに質問

この記事についてわからないことをAIに質問できます。Q&Aはこのページに公開され、他の読者も読めます。

次の記事へLinkedIn「AIスラップ」100万回突破