
何が起きたか
CADDiがシリーズDで1億1400万ドルを調達し、評価額は12億ドルに。投資家にToyotaのWoven CapitalやRecruitのHR Tech Fund。
なぜ重要か
評価額は2025年3月にCADDiが示した4億7000万ドルの2倍超。調達総額は2億3400万ドルに達し、工場現場業務へのAI活用への投資家の意欲を示す。
注目点
加藤勇志郎CEOによれば、資金は製品拡充と北米成長に充てる。2035年までに物理的イノベーションを10倍加速するという目標を達成できるかが試金石で、自動車なら計画から納車まで4〜5カ月を意味する。
誰に効くか中国勢と競う自動車メーカーなど製造業者が最も明確な受益者だ。CADDiは直接材料費の削減やエンジニアリングリードタイムの短縮など測定可能なリターンを前面にソフトウェアを売り込んでいる。より大きな社内課題はチェンジマネジメントで、だからこそCADDiは営業担当を上回る100人以上のカスタマーサクセス担当を抱えている。
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CADDiは2017年に設立され、最初の製品CADDi Drawerは特定の製造業課題に切り込んだ。企業が異なるサプライヤーから類似部品を買いすぎているという問題だ。このソフトウェアは技術図面を取り込み、顧客自身のデータベースから既に購入済みまたは在庫にある類似・同一部品を検索した。過去2年で同社はこれを「製造業向けAIデータプラットフォーム」と呼ぶものへと広げ、CADファイル、ERPソフトウェア、人事システムのデータを統合した。CADDi DrawerはCADDi Explorerに改名され、現在はCADDi AgentやCADDi Design Reviewなど6つのワークフロー製品が加わっている。
機会に対する同社の捉え方は異例だ。加藤氏は、AI能力は複利で伸びているのに、物理世界ではChatGPT登場以来ほとんど何も変わっていないと主張する。AIはEコマース市場のウェブサイトを数時間で作れる一方、新しい自動車の開発は計画から納車まで約4年かかると指摘する。CADDiの目標は2035年までに物理的イノベーションを10倍加速することだ。
新たな資金は、製品ラインアップの拡充、3D CADファイルや2D図面など製造業特有のデータを理解するAIモデルの構築、北米を中心としたグローバル展開、採用に充てる。この賭けが実るかは、モデルの品質よりもチェンジマネジメントにかかっていそうだ。加藤氏は導入の最大の障害は、従来のやり方を変えるよう労働者を促すことだと述べており、だからこそCADDiは100人以上のカスタマーサクセス担当を抱え、「フォワードデプロイドエンジニア」を採用している。
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