
旅行者は計画にAIを使うが、支払い任せには消極的。自律的取引を許容するのは26%のみ。
一方、AI支援の予約を評価するのは87.7%。プライバシー懸念に起因する信頼ギャップが大きな障壁だ。
Alipay+などは安全な相互運用可能なAIエコシステムを推進する。
何が起きたか
Alipay+とS&Pグローバルがアジア・欧州・米国の9市場で6,000人を対象に実施した調査で、「コマースのデジタル化ギャップ」が拡大していることが判明。旅行者の81.3%が旅程の発見にAIを利用する一方、支払いや自律的な判断をAIに任せると答えたのはわずか26%だった。
なぜ重要か
計画段階と取引段階でのAI利用格差は、信頼の問題に起因する。プライバシーへの懸念が消費者の43%に影響し、43%が旅行の計画を自分で立てることを好む。Ant Internationalのダグラス・フェイギン社長が指摘するように、AI主導の商取引が成長するには、プラットフォームが信頼されたエコシステム内にAIを組み込む必要があることを示唆している。国内の旅行決済事業者は、旅行者のAI活用が計画段階に偏る現状を踏まえ、信頼確保を軸にした決済サービス設計の見直しを迫られる可能性がある。
注目点
Ant Internationalは、世界初のオープンソースのエージェンティック決済フレームワークとされるAlipay+ Agentic Mobile Protocol(AMP)など、ウォレット提携先向けの新ツールを投入する。これらは提携先が信頼と制御を保つ、統合的でAIネイティブなサービスを構築するのに役立つことを目指す。
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この調査は、世界の商取引における極めて重要な瞬間を浮き彫りにしている。モバイル決済は旅行先での支出の標準となっている一方、それを支えるインフラは断片化したままだ。消費者の半数以上が加盟店の受付、為替レート、セキュリティについて懸念を表明しており、摩擦は明白だ。そのため、旅行者の4人に1人は今も現金を予備として携帯している。特に、相互運用性が低いと認識されている市場の旅行者にその傾向が強い。
Ant Internationalの対応は、Alipay+を単なる決済ゲートウェイではなく、エコシステム構築者として位置づけることだ。Alipay+ Agentic Mobile Protocol(AMP)などのツールを導入することで、ウォレット提携先がAIを安全に統合できるよう支援することを目指している。このアプローチは信頼ギャップに直接対処するものであり、これは極めて重要である。なぜなら、81.3%の消費者が発見にAIを利用する一方で、自律的な金融行為への信頼は26%にまで急落するからだ。
データは、好みにおける明確な地域差を示しており、同社もこれを認識している。中国やマレーシアなどのアジアの消費者は、統合されたQRコードベースのウォレットを好む一方、ドイツ、米国、英国のユーザーはNFC連携カードを好む。世界の商取引が進化するには、ソリューションはこうした多様な期待に対応できなければならない。相互運用性とユーザー信頼に焦点を当てたこの調査は、Ant Internationalのロードマップにとって戦略的な指針となっているようだ。同社は、旅行体験全体において、単なるひらめきの段階だけでなく、AIを信頼できるパートナーにしようとしている。
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