
WDC株は四半期で過去最高を記録し、年初来470%超上昇。AI向けHDD需要が成長を牽引。
売上高は44%増の37.5億ドル。
AIが推論段階へ移行し、さらなる需要を見込む。
何が起きたか
Western Digital(WDC)は第4四半期に過去最高の売上高を記録し、前年同期比44%増の37.5億ドル、非GAAPベースの1株利益は3.56ドルと2倍以上に拡大した。ただ、市場予想がさらに上回っていたため、株価は当初下落した。
なぜ重要か
クラウド顧客(売上の89%)を中心としたAI向け大容量HDDの需要が業績を押し上げた。粗利益率は1,320ベーシスポイント拡大し54.4%となり、価格決定力の強さを示した。同社は2027年度第1四半期の売上高を約41億ドル、1株利益を4.00ドルと見込む。国内のクラウド事業者向け大容量HDD需要の高まりが、関連企業の業績を押し上げる可能性がある。
注目点
WDCの株価は予想PER17.6倍で、同業シーゲートの約28倍を下回る。新型40TBドライブの出荷が始まり、44TBのHAMR製品は2027年前半に投入予定。転換社債の交換(約1.91億ドル)は9月2日頃に完了見込み。
Western Digitalの過去最高の四半期決算は、AI需要が半導体だけでなく記憶装置にも及んでいることを示している。クラウド売上は全体の89%を占め、粗利益率は54.4%へ急拡大。CEOは「データ生成のペースは衰えない」と述べ、トレーニングから推論、物理AIまで複数の需要の波があると指摘する。
競合のシーゲートと比べると、Western Digitalの利益率拡大はまだ初期段階にあり、実行力が持続すれば上振れ余地がある。同社は40TBドライブを投入し、2027年には44TB HAMR製品を計画。1テラバイトあたりのコストを年約10%削減する方針だ。2029〜2031年までの複数年にわたる顧客契約により、収益の見通しも立っている。
主なリスクはHDDの価格変動サイクルだ。ただし、エクサバイト需要は年率25%以上の成長が見込まれており、同社は成長を持続できる好位置にある。
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