
何が起きたか
キクレンの開発者が相談者AIをgpt-realtime-2.1からGPT-Liveに切り替え、相づちのたびに発話が止まる問題が解消した。
なぜ重要か
うなずきながら聞いてもAIが話し続けるようになり、傾聴練習の質が上がるとみられる。回避処理を撤去しても、雑音への反応や割り込み後の続きに問題は出なかった。
注目点
移行は定数差し替えでは済まず、発話中の表示やターン区切りを自作する必要がある。プロンプトは1,038文字の追加ルールを1つも削れず、全文を載せたまま残っている。
誰に効くか音声対話AIを日本語で運用するプロダクト開発者、とくにAIに役割を演じさせる用途の担当者に影響する。移行すれば相づち問題は解消するが、ターン検出や発話イベントを自作する工数が発生する。
こういう要約が、毎朝あなたのメールに届きます。
キクレンは、マネージャーが1on1の聞き方を音声で練習するサービスだ。AIは悩みを抱えた部下を演じ、ユーザーの聞き方によって話す量が変わるように設計されている。Realtime APIを使っていた頃は、ユーザーが相づちを打つたびにAIの発話が止まり、完全なターン制のやり取りになっていた。これは最後まで直せず、GPT-LiveのGAを待つ仕様として残されていた。
GPT-LiveのGA後、開発者は翌日から移行を検討した。OpenAIの発表では、相づちや割り込みへの反応を測るベンチマーク(Full Duplex Bench v1.5 Interactivity)がgpt-realtime-2.1の45.4%に対し80.10%、応答開始までの時間も1.41秒に対し0.798秒だった。移行後、相づちで話が止まらないだけでなく、割り込み時の履歴切り詰めや文字起こし待ちのresponse.create送信といった回避処理も不要になった。日本語音声は公式対応が明言されていなかったが、Realtime APIで使っていた音声cedarを指定すると自然な日本語で話した。
ただし移行は作り直しに近く、発話中の表示はWeb AudioのAnalyserNodeで自作し、ターンの区切りは断片の間隔と割り込みから自前で判定する必要がある。プロンプトの追加ルールは1,038文字を全部外して比較しても、外してよいと言えるルールは1つもなかった。コストは秒課金の0.05ドル/分で読みやすくなったが、劇的に安くなったわけではない。今後の焦点は、モデルを差し替えても残った「下手な聞き方で深く打ち明けてしまう」問題に、プロンプト以外の対処ができるかどうかだ。
業界と使っているAIツールを選ぶと、仕事に関係するニュースが毎朝届きます。
登録無料・Googleアカウントなら30秒・いつでも解除できますAITodayについて →
この記事についてわからないことをAIに質問できます。AIはこの記事・AIToday の過去記事・Wikipedia を読み、出典を付けて答えます。Q&Aはこのページに公開され、他の読者も読めます。
ElevenLabsが220億ドルの評価額で3億ドルの従業員向けテンダーを完了し、Mati Staniszewski氏は音声が主要なインターフェースになると予測した

OpenAIは10月15日、Rosalind Academic Planを発表した

Qiita記事がLLMアプリ向け自動レッドチーミング手法GCG・PAIR・TAPを実LLMなしの模擬実装で比較した

Liquid AIは2026年10月15日、オープンウェイトの改良版意思決定モデルd1-ultraを公開した

CircliaがTASTE SIGNALの実証実験を開始した

フランス数学会会長イザベル・ガラガー主催のウェビナーで、フィールズ賞受賞者のユーゴ・デュミニル=コパンは、OpenAIが350の主要未解決問題の解答を一夜で公開したと述べた
