
スタートアップ同士の買収が今年も安定したペースで続いている。
オープンAIは8社、アンソロピックは少なくとも5社を買収。
資金力のあるスタートアップが技術や人材を求める限り、この傾向は続きそうだ。
何が起きたか
今年に入り、500社以上のシード段階またはベンチャー出資を受けた非公開企業が、同じくベンチャー出資を受けた他の非公開企業に売却された。オープンAIは今年8社を買収し、アンソロピックは少なくとも5社を買収。係る中には4億ドルでのコフィシエント・バイオ買収も含まれる。
なぜ重要か
資金力のあるスタートアップは、特にAI競争が激化する中、自社で技術や人材を育てるより買収する方が速いと判断している。資本は少数の企業に集中しつつあり、資金調達に苦戦する企業がある一方で、潤沢な資金を持つ企業も出てきている。国内のAI関連スタートアップの資金調達環境に変化が生じる可能性がある。
注目点
スタートアップ同士の買収ペースは、売り手も買い手も多いことから、今後も続くとみられる。その他の積極的な買い手としては、データブリックス、サイエラ、ハーベイ、レゴラ、ムーンペイが挙げられる。
データを見ると、特に資金力が豊富で評価額が極端に高いユニコーン企業が増える中、スタートアップにとって他のスタートアップに売却するという道は一般的になりつつある。2026年の取引ペースは前年比でほぼ横ばいで、市場全体の状況に大きな変化はなく、テック系スタートアップのIPOも依然として低調だ。
買収を後押しする要因はいくつかある。資金力のあるスタートアップは、特定の技術を自社で開発するより買収する方が速い場合が多く、アクワイハイヤーを通じて経験豊富なチームを獲得することもできる。資本の集中も要因の一つだ。スタートアップ全体への資金供給は増えているものの、その配分先は少数の企業に絞られつつあり、資金調達に苦労する企業群がある一方で、買収に使える潤沢な資金を持つ企業群も存在する。
売り手も買い手も多いことから、この傾向は今後も続くとみられる。メガラウンドの増加により、買収に積極的なスタートアップは資金が潤沢で、AI競争の激化もあって、スタートアップは自社で作るより買収する方を選ぶ。
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