
中国の国営宇宙企業CALCが、Long March 10Bロケットの第1段を海上プラットフォームの網で捕捉し、初めて回収することに成功しました。SpaceXやBlue Originに続く3番目の成功であり、中国はロケット再利用技術の確立を急いでいます。この成功は、2030年の有人月面着陸を目指す中国の月探査計画の基礎となる予定です。
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中国国営企業CALCが7月10日、Long March 10Bロケットの第1段を南中国海で海上プラットフォームの網で捕捉して初めて回収しました。高度での複数エンジン再点火や高精度航法制御など、再利用可能ロケット技術の要素を検証したとしています。
なぜ重要か
SpaceX(Falcon 9は2015年)、Blue Origin(New Glenn)に続き、中国は軌道級ブースター回収の3番目の成功者となりました。米国企業に比べてSpaceXは約2倍の頻度で打ち上げており、中国はこの差を縮めるため再利用ロケット技術の確立を急いでいます。
注目点
Long March 10Bは低軌道への積載能力が約16メートルトンで、SpaceXのFalcon 9とほぼ同等です。CALCは本年末までに第1段の再利用飛行試験を完了する予定としており、2030年の有人月面着陸を目指す中国の月探査計画を支えることになります。
中国は米国に比べて打ち上げ頻度で後塵を拝しており、SpaceXが約2倍の頻度で衛星などを軌道投入している現状があります。この差を縮めるため、中国の複数の商業・政府系ロケット企業がロケット再利用技術の開発に取り組んできました。Long March 10Bの今回の成功は、2月に行ったLong March 10A試験機でのMengzhouカプセル発射中止試験後の制御された海上着水に続く進展です。
米国防関係者もこの動きを注視しており、Space Force副作戦部長のMaj. Gen. Brian Sidariは昨年、中国が再利用可能なロケットの技術習得に成功すれば、より多くの能力を短期間で軌道に展開できる可能性があることを懸念していると述べています。Long March 10Bの首尾良い初飛行と回収により、中国は宇宙領域での競争力強化に向けた重要な一歩を踏み出したとみられます。
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