
何が起きたか
Salesforceは10月20日、Brazeを現金56億6000万ドル(1株47.50ドル)で買収する正式契約を発表した。10月19日終値比で約58%のプレミアムとなる。
なぜ重要か
この価格は、リアルタイムの顧客エンゲージメントに多額のプレミアムを払う価値があるとSalesforceが判断したことを示す。Marketing Cloud事業とAI提供の強化を見込む。
注目点
取引はSalesforceの2028会計年度(2027年2月1日〜2028年1月31日)中の完了を見込む。株主と規制当局の承認が条件となる。
誰に効くかSalesforce製品を利用する小売マーケターやECチームは、Brazeが提供するリアルタイムのパーソナライズツールを利用できる可能性がある。既にBrazeを導入するブランドは、Salesforceの顧客データプラットフォームとの統合が進む可能性がある。
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Braze買収はSalesforceのこれまでのパターンに沿う。同社は自社開発と買収の両面でAI機能を拡大してきた。9月には顧客サービス向けAIエージェントを開発するFinを36億ドルで買収する取引を完了し、よりパーソナライズされた顧客体験を支えるContentfulも約15億ドルで買収した。さらに直近では、AI顧客調査会社Listen Labsの買収契約を発表したが、財務条件は非開示。こうした動きの背景には、既存AI事業の勢いがある。Agentforceの年間経常収益は第2四半期に15億ドルを超え、前年同期比240%増となった。Data 360と合わせると39億ドルに達する。Urban Outfitters、Instacart、Canvaなど約2,770社の顧客を持つBrazeは、Salesforceのマーケティング事業にこれまで欠けていたリアルタイムのエンゲージメント層をもたらすと、Futurum EquitiesのShay Boloor氏は指摘する。買収はSalesforceの2028会計年度に完了する見込みで、同社は2027会計年度の業績見通しに影響しないとしている。
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