
テッパー氏がサンディスク株を1四半期で売却しブロードコムに乗り換えた。
AI時代の記憶装置需要で急騰したサンディスク株の利益確定と見られる。
ブロードコムはGoogleやMetaのAIチップ受託製造と接続チップ供給で、AI基盤インフラ層全体に食い込んでいる。
何が起きたか
ヘッジファンド・アパルーサ・マネジメントの創業者デイビッド・テッパー氏が、2四半期にサンディスク株ポジション全体を売却し、同時にブロードコム株の新規ポジションを開始した。テッパー氏は1四半期(2026年第1四半期)にサンディスク株を買い始め、わずか1四半期で全て売却している。
なぜ重要か
ブロードコムはGoogleのTPU(テンソル・プロセッシング・ユニット)やMeta(メタ)のMTIAチップを製造し、OpenAI、Anthropic、Appleとも関係を広げるなど、AI基盤インフラ企業としての地位を強めている。テッパー氏の売買判断は、メモリ・ストレージ産業の循環的性質を踏まえた利益確定と、より競争優位性の高いAI半導体企業への資本シフトを示唆している。AI半導体向けインフラの需要拡大に伴い、日本のメモリ・ストレージ企業は循環的な需給変動の影響を受ける可能性がある。
注目点
ブロードコムの経営陣は、AI半導体セグメントだけで2027年度(会計年度)に1000億ドル超の売上を見込んでいる。利幅の堅牢性と複数年の受注残が、高い評価倍数を支える要因と位置付けられている。
テッパー氏による売買判断は、AI インフラストラクチャの投資構造の深層にある指標転換を映しており、記憶装置からより上流の処理・接続層へのシフトを示唆している。サンディスクが1四半期で急騰した理由は、AI データセンターが高速ストレージを大量に必要とする現実にあった。一方でテッパー氏は、メモリ・ストレージ産業の本質的な循環性を認識し、評価がすでに近期の需要増を織り込んでいるリスクを判断した。利益確定によってそのボラティリティから身を引き、得た資本をブロードコムに投じることで、より長期的な競争優位性と顧客粘性を確保した銘柄へ配置転換した。ブロードコムが複数年受注残と堅牢な利幅を背景に高い評価倍数を維持している事実は、市場がカスタムシリコン設計における同社の支配力を認めていることを物語っている。
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