
AI関連のハードウェア・インフラ企業3社が火曜日の取引で大きく売却され、S&P 500で最大の下げ幅を記録しました。
Anthropicの収益が予想を下回り、大手テック企業の表外AI投資規模が明かになったことで、投資家がバリュエーションが膨らんだAI関連銘柄から撤退し、ヘルスケアやエネルギーといった防御的セクターへシフトしている状況です。
3社ともこの1年で大幅に上昇していたため、高い評価水準で売却圧力に見舞われたとみられます。
何が起きたか
Coherent(11%安)、Ciena(10%安)、Teradyne(10%安)がS&P 500の下げ幅トップ3となりました。投資家が半導体・AI関連ハードウェア企業から資金を引き上げ、テック・ソフトウェア業種が堅調に推移する中での売却です。
なぜ重要か
3社とも2024年来で著しく上昇(Teradyne 306%、Ciena 390%、Coherent 276%)した後、評価水準が極めて高くなっています。Anthropicの収益ペースがウィスパー予想を下回ったことと、大手テック企業の表外AI投資が約3兆ドルに達するとのWSJ報道が、成長頼みの高バリュエーション銘柄を圧迫したとみられます。
注目点
3社すべてが直近の決算では堅調でした。Coherentは8月12日のQ4決算で予想を上回り(売上前年比33.7%増、調整後EPS 1.74ドル対予想 1.62ドル)、TeradyneはQ2で売上が前年比103.9%増、Cienaも6月4日の決算で通期見通しを引き上げており、株価下落は個別悪材料ではなく部門全体のポジション調整が主因です。
3社は過去1年間でいずれも極めて高いリターンを記録していました。Teradyneは306%、Cienaは390%、Coherentは276%上昇し、市場で最大の勝者となっていました。しかし高い上昇率に応じて評価倍率も膨らみました。Coherentの後行き益利回りは32倍、Teradyneは45倍、特にCienaは143倍(ただし前行き益利回りは52倍)に達しており、こうした高バリュエーション銘柄は市場がリスク回避モードに入った際に最も売却圧力を受けやすい特性があります。7月末のAnthropic開示で年率換算650億ドルの売上ペースが予想を下回ったこと、そして大手テック企業9社の表外AI投資が約3兆ドルに上るとのWSJ報道は、AI支出の透明性と持続可能性に対する懸念を浮き彫りにしました。その結果、30年物国債は19年ぶりの高値を更新し、長期成長銘柄の評価を圧迫しています。記事は、各企業が最新決算で事業は堅調であることを指摘しており、売却は個別悪材料ではなく部門横断的なポジション調整と位置付けています。
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