
何が起きたか
Hugging Faceのspeech-to-speechをRTX PRO 6000 Blackwell上で完全ローカル実行した。返答開始まで平均2.37秒、TTSのTTFAは約0.10秒だった。
なぜ重要か
この2.37秒のうちLLMが1.36秒を占めており、待ち時間はモデルの速度ではなくパイプライン途中の受け渡しが原因とみられる。回答テキストは書き終えてからTTSに渡される。
注目点
次はvLLMと文単位のLLM→TTSストリーミングを試す予定。2〜3秒の応答開始時間が短縮されるかは、より小さいモデルではなくこの受け渡しにかかっている。
誰に効くかプライベートなオンプレミス音声アシスタントを構築するチーム、特に音声をクラウドAPIに送れないチームは、測定済みのローカル基準を得たことになる。ただし2.37秒という数値はこのRTX PRO 6000 Blackwell構成固有のものだ。応答時間と割り込み処理を踏まえると、導入検討者はモデル選びだけでなくパイプラインを精査すべきだろう。
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この構成はカスケード型のSpeech-to-Speechパイプラインで、音声活動検出、ターン検出、音声認識、言語モデル、音声合成をそれぞれ別モデルとして1基のGPU上で動かす。Windows PCはマイクとスピーカーだけを担い、SSHトンネル経由で接続する。speech-to-speech自体はOpenAI Realtime互換のWebSocketサーバーとして待ち受け、会話履歴、ターン処理、割り込みを管理する。
2.37秒を分解すると、VADが約0.10秒、Smart TurnとSTTが合わせて約0.81秒、LLMが1.36秒、TTSの初回音声出力までが約0.10秒だった。テスト担当者によると、ログではTTSが始まる前に回答全体が生成されており、パイプラインが完全な応答を待ってブロックしている可能性がある。これは生のモデル速度ではなく受け渡しの問題だ。TTS自体はボトルネックではないようで、単体テストではリアルタイムの約8倍の速さで音声を生成した。Smart Turnも重要で、文中の間を未完了の発話と正しく判断してターンを維持し、AIが返答を始めた後にユーザーが話し続けた場合は進行中の処理をキャンセルした。履歴がより長い別セッションでは、入力が500トークンを超えるとLLMの処理時間が1.59〜2.18秒に伸びたが、サンプルが少なく比例的な遅延と断言するのは早いとテスト担当者は注意を促している。
鍵を握るのは、LLMの出力を文単位でTTSにストリーミングすることでテスト担当者が期待する遅延削減が実現するかどうかだろう。実現すれば、手頃な単一GPU環境のローカル音声アシスタントはプライバシー重視の導入先でより現実的になる。実現しなければ、残る差はこうした用途をより大規模な計算資源へ押し戻すかもしれない。テスト担当者は、外部通信を一切行わない完全オフライン動作は未検証だと指摘している。音声を外部に送れない環境では、これが最も重要な評価項目になりそうだ。
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