
日本の人事管理ソフト企業SmartHRが、投資家からの評価額に対する懸念を理由に、予定していた今年中の東京IPOを来年以降に延期することになりました。
AIの急速な普及が企業向けソフト事業に与える影響への不安が、投資家の判断に影響しているとみられます。
日本全体のIPO市場が低迷する中での延期決定となります。
何が起きたか
人事管理ソフト大手のSmartHRは、投資家から目標評価額が高すぎるとの指摘を受け、当初は今年中を見込んでいた東京証券取引所への新規上場計画を来年以降に延期することになりました。大和証券グループ、ゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーと協力しながら進めており、AI企業の急増による企業向けソフト事業への悪影響懸念も投資家の判断に影響している状況です。
なぜ重要か
SmartHRは日本の数少ないユニコーン企業(未上場で評価額$1 billion(約1600億円)以上)の一社であり、上場計画の遅延は日本のスタートアップの資金調達環境を示す指標となります。またAIブーム時における従来型ソフトウェア企業の価値評価への投資家の慎重姿勢が浮き彫りになっています。
注目点
SmartHRは2021年に¥170 billion($1 billion(約1600億円))の評価額で資金調達を実現しており、2024年にはKKRとTeachers' Venture Growthから$140 million(約220億円)の資金を調達しています。日本全体のIPO市場は今年上半期に¥146 billionの資金しか調達できず、2022年以来の低水準となっています。
SmartHRの上場延期は、日本のスタートアップ企業が直面する現実的な課題を示しています。同社は2021年の資金調達時点で既に$1 billion(約1600億円)のユニコーン企業としての評価を得ていましたが、その後のAI技術の進展が企業向けソフトウェア市場の将来性に対する投資家の見方を変えたとみられます。
同時に、日本全体のIPO市場の冷え込みも背景にあります。今年上半期の資金調達額が¥146 billionと2022年以来の低水準に落ち込む中、SmartHRのような有望企業でさえ目標評価額での上場が困難になるという状況は、市場全体の慎重化を反映しています。投資家がAIのインパクトに対して厳しく評価を見直す傾向が強まっていることが、SmartHRの延期判断につながったと考えられます。
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