
VertivがUIGを14.5億ドルで買収する。マイクログリッドと蓄電技術が加わる。
AIデータセンター向け電力基盤で存在感を強める。
アンフェノールやスーパーマイクロと競合する。
何が起きたか
VertivはUtilityInnovation Group(UIG)を約14.5億ドルの現金で買収することで合意した。クロージング時に支払い、将来の業績に応じた追加対価も設定。マイクログリッド制御、自家発電、エネルギー貯蔵の最適化、メーター裏側の電力アーキテクチャといった機能が加わる。
なぜ重要か
AIデータセンター向けインフラ市場でのVertivの立場が強まり、電力調達や系統接続の制約に悩む顧客を支援できるようになる。既存の電源ポートフォリオを系統連携や自家発電へと上流に広げ、OkloやCaterpillarとの提携を含む分散電源・代替電源への取り組みとも合致する。国内のデータセンター運営企業は、電力供給の制約に対応する新たな選択肢が増える可能性がある。
注目点
Vertivのロードマップでは、800VDC技術は2026年に顧客検証を経て2027年に導入予定。他のソリューションは2027年に検証、2028年に導入を目指す。NVIDIAおよびVisionBay AIと共同で、NVIDIA Vera Rubinを採用した800VDCデータセンターアーキテクチャを開発中。
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VertivによるUtilityInnovation Groupの買収は、包括的なAIインフラ基盤の構築を目指す買収主導戦略の一環だ。これまでもGreat Lakesの買収でラックやホワイトスペースインフラを拡大し、ThermoKeyとStrategic Thermal Labsで冷却機能を強化してきた。UIG買収により電源ポートフォリオを上流へ広げ、自家発電や系統からデータホール、ラックまでを一貫してカバーするエンドツーエンドの電力ソリューションを提供する構えだ。
AIデータセンターでは、電力アーキテクチャの複雑化が進んでいる。VertivはAC、中圧AC、中圧直流が併存するとみており、統合されたパワートレインを開発中だ。また、NVIDIAおよびVisionBay AIと協力し、NVIDIA Vera Rubinを採用した800VDCアーキテクチャを開発。これにより、メガワットあたりのコンテンツ機会が増える可能性がある。
競合では、AmphenolとSuper Micro Computerがコネクティビティや電源相互接続、統合ラックスケールインフラなどで攻勢を強めている。AmphenolのITデータ通信部門の売上高は第2四半期に前年同期比89%増。Super Microは月間6,000ラック以上の生産体制を目指している。Vertivの株価は年初来58.4%上昇し、Zacksランクは2(買い)となっている。
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