
何が起きたか
ChatGPTは1回あたり約0.01円、Geminiは約0.007円と各社が自己発表した。筆者の推定では全AI合計1日50億回で年間約170億円に達する。
なぜ重要か
1回の電気代は極めて小さいが、利用者が増えれば総額は無視できない規模になる。筆者の推定は公式な合算値ではなく、今後の負担が拡大しうることを示す。
注目点
ボトルネックは電力ではなく水とされる。2030年にデータセンターが新規に必要とする水はニューヨーク市の1日分の使用量に相当するとされ、冷却水の確保が焦点となる。
誰に効くかAIサービスの電力コストを試算するデータセンター事業者や、AI導入の環境負荷を評価する企業のサステナビリティ担当者に影響する。個人の利用負担は小さいが、大規模運用では水の制約が計画の前提になりうる。
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AIの利用コストは、各社が公表する1回あたりの電気代で見る限り極めて小さい。だが、利用者数と1人あたりの利用回数、そして1回の処理量が同時に増えている点が事態を変える。特にエージェント型の利用では、1回の依頼に対して内部で何十回も推論を回すため、消費電力は通常のチャットとは桁が違うと筆者は指摘する。
こうした需要増に対し、IEAは世界のデータセンターの電力消費が2030年に945 TWhへ達すると予測し、日本国内でもWood Mackenzieの試算で2034年に57〜66 TWhへ増える見通しだ。今後10年の国内電力需要の伸びの60%をデータセンターが占めるとされる。
筆者が最も意外だと述べるのは、制約が電力ではなく水にあるという点である。2030年にデータセンターが新規に必要とする水はニューヨーク市の1日分の使用量に相当するとされ、冷却水の確保が普及の鍵を握るとみられる。
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