
SpaceXAI の Grok Build コーディングツールが、ユーザーのコードリポジトリ全体を Google Cloud ストレージに自動アップロードしていた。対象には開かないよう指示されたファイルや削除されたシークレットも含まれていた。
月曜日にセキュリティ研究者が問題を公開した後、同社は機能を無効化した。セキュリティ専門家はデータ保持が過度であり、ソースコード、セキュリティ脆弱性、認証情報など機密情報が露出した可能性があると確認。
Elon Musk は以前アップロードされたデータの削除を約束したが、同社の初期対応はユーザーが利用可能なプライバシーコントロールの説明が不正確だった。
何が起きたか
SpaceXAI のAIコーディングツール「Grok Build」がユーザーのコードベース全体を Google Cloud にアップロードしていたことが判明した。アップロード対象には、ユーザーが開かないよう指示したファイルや削除されたシークレットも含まれていた。月曜日に Cereblab の報告を受け、同社は機能を無効化した。
なぜ重要か
データ保持の規模は Claude Code などの類似ツールより圧倒的に大きく、ソースコード、セキュリティ脆弱性情報、個人データ、インフラ詳細、認証情報が露出した可能性がある。ロンドン大学キングスカレッジのセキュリティ研究者 Dr. Lukasz Olejnik は、この保持は「過度」だと指摘した。
注目点
Elon Musk は以前アップロードされたデータは「完全に削除される」と述べたが、SpaceXAI は当初 /privacy コマンドで対応可能と主張。ただし Cereblab の調査では、このコマンドはコードベースアップロード機能を実際には制御していないことが判明した。
Cereblab の研究グループが実施したテストで SpaceXAI の Grok Build が予想以上に積極的なデータ収集を行っていることが判明し、同ツールは注視の対象となった。このツールは単なるセッション限定データやマスク化されたテレメトリの同期ではなく、開発者が作業するソースファイル全体(コードベース)をキャプチャし、Google Cloud ストレージに送信していた。特に注目すべきは、開発者が明示的にアクセスしないよう指示したファイルはもちろん、バージョン履歴から削除されたシークレットに対してもこの動作が続いていたことだ。これはツールがファイルシステムの低レベルでデータをキャプチャしており、ユーザーの意図や認証情報の扱いに関するベストプラクティスを尊重していないことを示唆している。
この事件は SpaceXAI の公表されたプライバシー姿勢と実際の動作の間のギャップを浮き彫りにしている。初期対応で同社は /privacy コマンドをデータ保持の無効化メカニズムとして指摘した。しかし Cereblab の分析では、/privacy はセッション単位の保持のみを切り替えるもので、デフォルトで有効化されていたコードベースアップロード機能を制御していないことが判明した。この矛盾は設計の欠陥か、ユーザーが実際にデータを制御できる場所についての誤解を招く情報提供のいずれかを示唆している。独立セキュリティ研究者としての Dr. Lukasz Olejnik の「過度」という評価は重みを持つものであり、専有ソースコードからインフラ詳細まで及ぶ彼の潜在的露出の一覧は、この動作がもたらすビジネスと運用上のリスクを強調している。
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