
KDDIと道のりが自動運転バス向けにAIで通信品質を最適化する試験を実施する。
9月1日から日立市内の2路線で開始。
ネットワーク設計の省人化と5G接続改善を目指す。
何が起きたか
KDDIと道のりホールディングスは2026年8月28日、9月1日からAIによる自動運転バス向け通信品質の自動最適化実証を実施すると発表した。総務省のプロジェクトに採択され、茨城県日立市の協力で行う。
なぜ重要か
今回の実証は、遠隔監視下でAIによるRAN(無線アクセスネットワーク)パラメータ最適化の前後でネットワーク性能を比較するもの。AIがネットワーク設計・調整の人手をどれだけ削減できるか、自動運転向け5G接続性や信号品質の向上幅を検証する狙いがある。国内の通信事業者と交通事業者が連携し、AIによるネットワーク最適化が自動運転バスの信頼性向上に寄与する可能性がある。
注目点
試験は2路線で実施。2025年2月から6.1km区間でレベル4自動運転を運行する日立BRTルートと、2025年1月から約3.0kmでレベル2自動運転を運行する大甕駅周回ルートだ。BRTルートにはバス停14か所、一般道との交差点11か所、横断歩道15か所が含まれる。
この実証は、政府が地方でのレベル4自動運転導入を後押しする動きの一環で、総務省プロジェクトへの採択がその表れだ。日立BRTルートは既にレベル4で営業運行しており、ネットワーク最適化の現実的な試験場となっている。AI調整後のRANパラメータを現状と比較することで、ネットワーク調整の自動化がどこまで進み、人手削減につながるかが示される可能性がある。これは自動運転サービス運営の主要コスト削減につながる。成功すれば、他の地方事業者も同様のシステムを導入しやすくなるが、結果は未定だ。長距離BRTルートと短距離ループの両方を含むことで、異なる運用規模や車両種別からデータが得られ、結果の一般化に役立つ。
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