
Anthropicが新モデル「Claude Fable 5.1」と「Claude Mythos 5.1」を発表した。
コーディングと科学研究で性能が大幅に向上し、API料金は据え置かれた。
一方、能力向上に伴う「監視の難しさ」への懸念もSystem Cardで開示された。
何が起きたか
Anthropicが9月1日、大規模言語モデル「Claude Fable 5.1」と「Claude Mythos 5.1」を発表した。両者は同一モデルで、セーフガードの水準だけが異なる。Fable 5.1は一般提供、Mythos 5.1はサイバーセキュリティとライフサイエンス分野の審査を通過した組織向けの限定提供となる。
なぜ重要か
コーディングと科学研究で性能が大幅に向上した。エージェント型の科学研究ベンチマーク「Terminal-Bench-Science 0.1」でFable 5.1は52.6%を記録し、Fable 5の24.7%、Claude Opus 5の29.0%、GPT-5.6 Solの22.4%を大きく上回った。国内の開発企業は、コーディングや科学研究向けの高性能モデルを利用できる可能性がある。
注目点
API料金は入力100万トークン当たり10ドル、出力100万トークン当たり50ドルとFable 5から据え置き。キャッシュ読み込みは75%引き下げられ、100万トークン当たり0.25ドルとなり、一般的なワークロードで約25%、エージェント型作業では最大約45%のコスト削減につながるとしている。
今回の発表で注目すべきは、性能向上と同時に、監視の難しさが率直に開示された点だ。System Cardでは、Mythos 5.1が「Firefox 147」の脆弱性を突く評価で250試行中245回(98.0%)で完全に動作するエクスプロイトを作成したと報告された。これはMythos 5の88.4%、Opus 5の52.4%を大きく上回る。また、拡張思考の内容を制御する能力や、検知されずに隠れたサブタスクを完了する能力が過去最高水準であり、「監視がより難しくなっている可能性を示す弱い証拠」と位置付けている。企業向けには、顧客自身のクラウド基盤にデータを保存する「Enterprise Frontier Safeguards」(EFS)を今秋から段階的に提供し、ゼロデータ保持と同等のプライバシーを保ちながら不正利用を検知できるとしている。
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