
パンデ氏が約40億ドルを預かるa16zの役職を辞し、年間約5件に投資する小規模ファームVZVCを設立。
AIが創薬と臨床試験を改善できると主張。
VZVCはアソシエイトの代わりにAIエージェントを活用し、医療提供と臨床試験に注力する。
何が起きたか
a16zのヘルスケア部門を約40億ドル規模に育てたビジェイ・パンデ氏は昨年6月に退社し、ザック・ワーナー氏と共同でVZVCを設立した。新ファンドは年間30件ではなく、厳選した約5件に集中投資する。
なぜ重要か
パンデ氏は、生物学が工学の一分野になりつつあり、AIが医薬品の設計や臨床試験の実施まで担えると主張する。医薬品の失敗率が高いのは(第1相から第3相まで進むのはわずか20%)、動物モデルが人間の反応を予測できないためであり、AIなら改善できる可能性があると述べている。国内の医療・製薬関係者は、AI活用のVC投資判断を踏まえ、医薬品開発の進め方が変わる可能性がある。
注目点
VZVCはアソシエイトを雇わずにAIエージェントを活用しており、投資チームはパンデ氏とワーナー氏の2人だけだ。パンデ氏は医療提供と臨床試験向けのAIに注力しており、創業者との関係は5年から10年以上続く見込みだと語る。
パンデ氏の転身は、バイオ投資が少数精鋭・ハンズオン型へとシフトする流れを反映している。a16zで10年を過ごした後、同氏はアントニオ・グラシアスやスライブといった投資家に触発され、小規模チームと深い関与を志向。AIは生物学を発見から工学へと変えると見る一方、データが不足すればAIは問題を解決できないと警告する。生物学ではデータが公開されておらずスクレイピングできないため、これが大きな課題だという。アソシエイトを使わずAIエージェントを導入する試みは、業務効率化の注目すべき実験と言える。
約40億ドルを運用していたa16zを去ったのは昨年6月。新会社VZVCは意図的に小規模で、パンデ氏とワーナー氏の2人だけで年間約5件の投資を行う。創業者との緊密で長期的な関係を重視し、5年から10年以上の関係継続を見込む。このモデルは人気ラウンドへの参戦競争を避けられるため、周囲が投資枠を譲ってくれるのだという。
パンデ氏の注力領域は医療提供向けAIと臨床試験向けAI。AIは個人のデータを集団平均ではなく本人の過去データと比較することで、医療の個別化に貢献できると主張する。ただし誇大広告には警戒が必要だとし、AIは人間には見えない洞察を見つけ出せるが、データが不足していればAIは魔法のように問題を解決できないと語る。
たとえば、いま届くならこの3本です
AIが要約して、あなたの選んだトピックだけを1日1通。LINE・Email・Slackで届きます。
登録無料・30秒で完了・いつでも解除できますAITodayについて →
この記事についてわからないことをAIに質問できます。Q&Aはこのページに公開され、他の読者も読めます。