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大規模言語モデルオープンソースAIZenn AI/ML掲載日時: 2026年10月12日 22:00

人間と複数AIが共有できるナレッジ基盤kaibaを作成

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人間と複数AIが共有できるナレッジ基盤kaibaを作成

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    開発者が、人間と複数のAIエージェントが使えるMCP対応の共有ナレッジ基盤「kaiba」を作った。保存した46件のうち、恒久的な結論として残す価値があったのは4件だけだと分かったことがきっかけ。

  2. なぜ重要か

    kaibaは知識を結論・アジェンダ・進捗・インボックスの4つに分け、何を共有知識とするかをAIではなく人間が決める。複数のAIエージェントを運用するチームの引き継ぎ損失を減らせる可能性がある。

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背景と解説

このプロジェクトは、ある具体的な不満から始まった。AIのメモリ機能は何を覚えるかを自分で決めてしまい、人間が重要でないと思うものが残り、後で参照したい設計判断や実測値が落ちてしまう。2つ目の問題は構造的なものだった。タスクやコストに応じてClaude Code、Codex、OpenCode経由のworker、Antigravityを使い分けると、知識が各AIの中に閉じ込められ、エージェントを切り替えるたびに引き継ぎが発生し、あるAIが失敗して学んだ教訓を別のAIが翌日繰り返す。

初期版は意図的に最小限で、rememberとrecallだけを提供し、当初はHoncho上、後にSQLite上で、bge-m3の埋め込みとこの規模なら全件比較検索を用いた。特筆すべきは、保存テキストの生成・要約・再解釈にLLMを一切使っていない点だ。そうしなければ、誰かが検証した結論が未検証の言い換えになってしまうからである。書き込みも制限した。workerは通常recallだけを受け取り、見つけた恒久的な事実はオーケストレーターが判断するための最終レポートに入れる。

やがてシステムは、開発者が組織の記憶と呼ぶものに最も近づいていった。Issue、PR、コードはGitHubやshioriに残り、必須の作業ルールはSkillになり、kusabiがプロセスとレビューを強制する。著者によれば、保存件数が約175件の段階でも、保存規模よりもrecallの上位5件を読むのに必要な注意力がボトルネックになったという。そのためpgvectorやANNを追加するよりも、不要な知識を引退させ、短命な情報を長期保存しないことを選んだ。

よくある質問
なぜ開発者はメモリを4つの箱に分けたのか?
単一の「メモリ」というラベルでは、意味も寿命も権威も異なる情報が混ざってしまうからだ。4つの箱とは、結論(検証済みの事実)、アジェンダ(選んだ次の行動)、進捗(一時的な作業状態)、インボックス(未検証の入ってきた通知)である。
AIエージェントはkaibaに自由に書き込めるのか?
書き込めない。workerには通常recallだけが与えられ、見つけた恒久的な事実は最終レポートに入れる。記録するかどうかはオーケストレーターが判断する。書き込みツール自体はworkerに渡されない。
kaibaとSkillの違いは何か?
kaibaは「何を知っているか」(過去の事実や実測値)を持ち、Skillは「どう振る舞うべきか」(作業ルール)を持つ。一般化されたルールになった事実はkaibaからSkillへ昇格する。
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