
何が起きたか
Anthropicは9月16日、シンガポールに東南アジア初の拠点を10月に開設すると発表した。アジア太平洋では東京、ソウル、ベンガルール、シドニーに続く5拠点目となる。
なぜ重要か
東南アジア進出により、同社はアジア太平洋での拠点網を一段と広げることになる。
注目点
地域展開を率いるDale FinlayはOpenAIの地域市場責任者をわずか6カ月で離れており、人材獲得競争の行方が焦点となる。
誰に効くかアジア太平洋でAI導入を検討する企業の情報システム部門や事業開発担当は、Anthropicの現地サポート体制が整うことで、Claudeの導入検討やベンダー選定の選択肢が広がるとみられる。
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Anthropicはこれまでアジア太平洋で東京、ソウル、ベンガルール、シドニーに拠点を置いてきた。シンガポールは東南アジア初の拠点となり、同社の地域展開を加速させる動きである。
シンガポールは安定した政治環境とビジネス友好政策から東南アジアへの「玄関口」とされてきた。AI分野でも同様で、CognitionやSierraがASEANまたはアジアの本社をシンガポールに置いている。同国は「AI国家」を目指し、公的AI能力の強化に10億シンガポールドル超(7億7000万ドル超)を投じている。
競合のOpenAIは2024年後半にアジア本社をシンガポールに開設し、最近では同地で10万平方フィートの新オフィス賃借を計画していると報じられた。さらにMetaの南アジア責任者だったSandhya DevanathanをASEAN・オーストラリア責任者として採用した。Anthropicのシンガポール進出は、こうした競合の動きを追うものとみられる。
Anthropicの地域展開が成功するかは、Dale Finlayの下で現地顧客との信頼構築をどこまで進められるかにかかっている。Finlayは「野心ではなく信頼がAI導入の障壁だ」と述べており、営業・導入支援の実行力が試される。
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