
エヌビディアがパープレキシティAIへの追加出資を検討している。
実現すれば評価額は300億ドルを超える可能性がある。
パープレキシティの収益は8カ月で3倍の7億5000万ドルに拡大した。
何が起きたか
エヌビディアはAI検索スタートアップのパープレキシティAIに対し、評価額300億ドル超で再出資する方向で協議中と報じられた。ザ・インフォメーションが匿名情報源を引用して伝えた。出資額は非公表で、成立は確約されていない。
なぜ重要か
実現すれば、約1年前の評価額200億ドルから50%以上の上昇となる。パープレキシティの年間経常収益は、年初の2億5000万ドル未満から7億5000万ドルに拡大した。その一因はAIエージェント「パープレキシティ・コンピュータ」だ。エヌビディアは既に出資しており、検索レイヤーを自社製チップに適合させ続ける保険と位置づけ、AMDやセレブラスなど競合を牽制する狙いがある。国内のAI検索関連企業は、大手半導体メーカーの出資動向を受けて競争環境が変わる可能性がある。
注目点
パープレキシティはサムスンの「ビクスビー」アシスタントと連携し、約8億台の端末にリーチする。2028年のIPOを目指しているとみられる。エヌビディアは最近、大手金融機関6社とAIインフラ向けに5000億ドル超の資金調達を手配している。
エヌビディアのパープレキシティへの出資意向は、主要なAIスタートアップを支援しつつ、その計算インフラを供給するという広範な戦略に沿った動きだ。同社はすでにオープンAI、アンスロピック、xAIなど多くの大手顧客・投資先を抱え、自社チップへの需要を生む好循環を築いている。アプリケーション層にも出資することで、検索を含むAIワークロードにおいて自社製ハードウェアの中核的な役割を維持できる。
パープレキシティの急成長は、年間経常収益が2億5000万ドル未満から7億5000万ドルへ拡大したことに表れており、パープレキシティ・コンピュータのようなAIエージェントへの需要を示している。マイクロソフトのアジュールとの7億5000万ドル規模の契約や、サムスンのビクスビーとの連携は、リーチとインフラを拡大するものだ。エヌビディアが5000億ドル超のAIインフラ向け資金調達を手配したことも、顧客による自社チップの導入を後押しする姿勢の表れだ。
報じられた協議は、成立が確約されていないものの、エヌビディアが関係を深める用意があることを示唆している。出資が実現すれば、AI推論市場でAMDやセレブラスに対抗する立場を強化し、将来の収益源を確保できる可能性がある。パープレキシティが2028年のIPOを視野に入れているとみられることから、エヌビディアは投資収益を得られる可能性があり、同社とAIエコシステム全体への戦略的な賭けとなる。
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