
コストコのAI検索トラフィックは前期に3桁増となったが、規模は小さい。
この流入経路は全サイトトラフィック中で最も転換率が高い。
同社はAIツールでの価値訴求を強化し、デジタル売上を伸ばす狙いだ。
何が起きたか
コストコは2026年度第3四半期に、AI検索経由のトラフィックが3桁の伸びを記録したと発表した。ただし、ボリュームは依然として低い。このトラフィックは、同社サイトへの全流入経路の中で最も高い転換率を誇る。
なぜ重要か
コストコは、価格・品質・付帯サービスをAIツール上でより可視化できるよう取り組んでいる。特に家電やタイヤのような、配送・設置・ロードハザード保証などの付加価値を従来の検索結果で伝えにくい商品カテゴリで効果が期待できる。これは、Eコマースにとって新たな重要な流入源となる可能性がある。国内の小売EC事業者は、AI検索経由の流入が高い転換率につながる可能性があるとみられる。
注目点
同四半期のデジタル対応既存店売上高は21.5%増、Eコマースサイトとアプリのトラフィックは37%増となった。同社はまだ初期段階にあり、AI経由のトラフィックが高い転換率を維持しながら拡大すれば、デジタル売上高の成長にますます重要な貢献をする可能性がある。
コストコのAI検索への注力は、より広範なデジタル成長の流れの中で行われている。同期のEコマーストラフィックは37%増、デジタル対応既存店売上高は21.5%増となった。同社は従来型検索からAI主導の商品発見への移行に乗る態勢を整えており、バンドルされたサービスと品質という価値提案をより完全に伝えることができる。AI経由のトラフィックは既に他のどのチャネルよりも転換率が高いため、低いベースからでも拡大すればデジタル売上高の成長を実質的に押し上げる可能性がある。財務面では、コストコの株価は最近アナリスト対象の同業他社を下回っており、7.8%下落(業界平均は3%下落)。ただし、予想PERは42.19倍と、業界平均の30.14倍を上回っている。同社がAIをトラフィック源として重視するのは、ドル・ジェネラルやターゲットとの競争が激化する中で成長を持続させるための対応とも考えられる。
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