
何が起きたか
マクニカによると、今年に入って確認・疑いを含む情報漏えいが216件報告され、昨年全体の2.6倍に達した。10月だけで101件。
なぜ重要か
AIによりウェブの脆弱性が見つけやすくなり、従来は手間のかかった攻撃が現実的になった。攻守のバランスは攻撃側に傾いている。
誰に効くか公開ウェブサイトやアプリを運営する企業、特に顧客データを扱いながら専任のセキュリティ体制を持たない企業は、AIが脆弱性発見のコストを下げることで漏えいのリスクが高まる。
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ウェブ経由の情報漏えいの急増は、社内ネットワークへの侵入を必要とする攻撃からの変化を示している。ハッカーは公開されたウェブサイトやアプリの弱点を直接突き、正規ユーザーとしてログインして他の顧客の情報を閲覧するケースもある。この手法なら企業の内部システムに侵入する必要がない。
マクニカのデータでは、報告件数はこの夏から急増し、10月だけで101件に達した。最近の事例には、約2250万人分の顧客情報の漏えいが疑われるソースネクストや、旅行予約サイトのスカイチケットがある。標的も多様化しており、以前はECサイトが大きな割合を占めていたが、今は会員サイト、予約サイト、図書館の蔵書検索システム、大学施設の予約なども狙われている。
マクニカの瀬治山豊氏は、ウェブサイト固有の脆弱性は共通ソフトの更新だけでは必ずしも修正できないとし、企業が自社システムの弱点を特定して修正する必要があると強調した。EGセキュアソリューションズの徳丸浩氏は、機密情報や金銭取引を扱わないウェブサイトではセキュリティ対策の優先度が下がりがちだと指摘した。AIの進化で従来は手間のかかった攻撃が容易になり、徳丸氏は攻撃者と防御側の力関係が変わったと述べた。
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