
AI企業AnthropicがIPOで1000億ドル超を調達し、企業価値2兆ドルを目指す計画だ。
SpaceXが6月に記録した855億ドルの調達を上回る可能性がある。
秋の上場予定で、OpenAIより先に市場デビューするとみられる。
何が起きたか
AI企業AnthropicがIPO(新規株式公開)を計画しており、銀行家らは潜在投資家に1000億ドル超の調達を見込んでいると伝えた。企業価値は2兆ドルに達する可能性があり、これはSpaceXが6月に記録した1兆7700億ドル、募資額855億ドルの記録を上回るとみられる。
なぜ重要か
Anthropicは2021年設立で直近の資金調達ラウンド(6月)時点での評価額が9650億ドルだったため、今回の評価は倍以上への跳ね上がりとなる。同社はOpenAIとのAI市場での主要なライバル企業であり、OpenAIは2027年の上場を目指しているのに対し、Anthropicが秋に上場する可能性がある。
注目点
同社は6月にIPO申請を済ませており、数週間のうちに公開買付目論見書(目論見書)を開示する見通しという。一方、ウクライナ大統領府との関係悪化や、トランプ政権による軍事アクセス拒否後の契約破棄など政治的なリスク要因も抱えている。
Anthropicは2021年にOpenAIの元幹部であるダリオ・アモデイとダニエラ・アモデイ兄妹により設立された企業で、AIの安全性を重視する企業として市場に位置付けてきた。直近の6月の資金調達で評価額が9650億ドルに達した後、わずか数ヶ月でその倍以上の2兆ドル評価を目指すIPOを準備している背景には、Claude Codeなどの製品が商業的な成功を収め、年間470億ドルの売上見通しを得ていることがある。同時に、チップとサーバーの供給不足による計算能力の需給逼迫という課題を抱えており、トランプ政権による契約破棄と供給チェーン・リスク指定という政治的な逆風も投資家の判断に影響する可能性がある。
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