
何が起きたか
NTTドコモビジネスはフィジカルAI向け2サービスを発表。MEC×GPUaaSはGPUを1基から借りられ、docomo business SIGN向け「Pro」は数万のIoT回線を支える。
なぜ重要か
セキュリティ・連携機能の外部オフロードが不可欠とみられ、同社はソブリンAIの構成をオンプレミス依存を避ける手段と位置づける。
注目点
大西一夫執行役員は製造、物流、医療、交通にまたがるエコシステム構築を主導したいと語るが、まず各分野の取り組みを支援する。その意欲が業界横断の主導権につながるかが試金石となる。
誰に効くかProの想定利用者として挙げられた自動車メーカー、建設機械メーカー、監視カメラメーカーは、コネクテッド製品の複雑なライフサイクル管理、セキュリティ、接続管理に直面する。コネクテッドハードウェアを手がける産業・医療機器のチームは、IoT回線管理機能のより限定的な対象となる。
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この発表はNTTグループ全体の取り組みの一環に位置づけられる。NTTドコモビジネスは自社サービスを、グループの次世代通信ビジョンIOWNの中核に据えるAI基盤構想「AI-Centric ICT Platform」の具現化と位置づける。その中で大西一夫氏は、同社のフィジカルAIへの取り組みを、ロボットがむしろ外部に任せたい機能——最新のセキュリティ機能、高度な映像AI処理、多数の機器の広域管理——をサービスとして提供するものだと説明した。
発表された2サービスは同じ課題の異なる層を扱う。MEC×GPUaaSはデータ主権、安全性、拡張性に対応する。同社はこれらを具体的なリスク——個人情報や機密データの漏えい、AIの誤判断による現実世界の事故、拡張できずに逃す機会——に結びつける。その上で、自社機能を対応させる。通信事業者の網内での完結、セキュリティ機能を備えた閉域網、オンデマンドの動的資源利用だ。同社は路車協調の自動運転もフィジカルAIの例として挙げ、路面や対向車、歩行者、死角の情報を車とスマートポールから集めるとし、フィジカルAIとソブリンAIは密接に関係すると指摘する。
Proメニューは別の課題に対応する。車両、産業機械、監視カメラ、医療機器へ広がるコネクテッド製品だ。2030年までに世界のIoT接続が390億に達し得るという見方も引用する。回線の開通、停止、解約の管理、外部システムとの連携、通信量の追跡、障害対応は複雑になり、コネクテッド製品やその網へのサイバー攻撃は通信経路全体のセキュリティ必要性を高める。大西氏は分野をまたぐエコシステム構築を主導するかと問われ、主導したいとしつつ、まず各分野の動きを支援すると述べた。その支援が真の分野横断の主導権にどこまで変わるか、そしてこうしたプロジェクトが個々の業界にどこまで深く入るかが注目点となりそうだ。
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