
何が起きたか
Microsoftの売上高は2016年度の853億ドルから2026年度には3318億ドルへ拡大し、Azure単体の年間売上高が1000億ドルを超えた。
なぜ重要か
売上の拡大は主に既存の法人顧客基盤への深耕によるもので、新規顧客獲得に頼らず複数の成長経路を持つことを意味する。
注目点
AIインフラ投資の回収が焦点で、設備投資の負担が利益率を圧迫する可能性がある。
誰に効くかMicrosoft株を保有する長期投資家や、同社のクラウドサービスを利用する企業の情報システム担当者は、AI投資の回収が今後の株価とサービス価格に影響するとみられる点に注意が必要だ。
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Microsoftは2016年度の売上高853億ドル、営業利益202億ドルから、2026年度には売上高3318億ドル、営業利益1552億ドルへと成長した。この成長は主にMicrosoft 365、Azure、LinkedIn、Dynamics、GitHub、セキュリティなどのクラウド製品を、主に同じ法人顧客基盤に拡販することで達成された。新規顧客を開拓しなくても、既存顧客との関係を深めて収益を伸ばせる点が10年以上の長期保有を支える理由となっている。
足元ではAIが次の成長機会と位置付けられている。2026年度第4四半期にはAzureおよびその他のクラウドサービス売上高が43%増加し、Microsoft 365 Copilotの有料シート数は3000万を突破、商業用の残存履行義務は84%増の6780億ドルに達した。需要は現実のものだが、それを取り込むには巨額の設備投資が必要で、2026年度の設備投資額は1159億ドルと前年比80%増となった。一方で営業キャッシュフローは34%増の1829億ドルにとどまっている。
こうした投資が将来十分な営業利益とキャッシュフローを生むかが、長期株主にとっての焦点となる。Microsoft Cloudの売上高は27%増の593億ドルで、年間のMicrosoft Cloud売上高の約90%はフロンティアモデル企業以外の顧客によるもので、一部の大手AI研究所に依存しない広範な顧客基盤があることを示す。ただし、強い需要が資本収益率の向上につながらなければ、現在の株価評価は見直しを迫られる可能性がある。
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