
シスコ株は1年で64%上昇。AI受注だけが理由ではない。
基幹のネットワーク事業が再成長。
キャンパス機器とWi-Fi 7がけん引。
何が起きたか
シスコシステムズ(CSCO)の株価は過去1年で約64%上昇し、S&P500の約21%を上回った。この上昇はAI関連の受注だけが理由ではなく、従来からのネットワーク事業が再び成長軌道に乗ったためだ。
なぜ重要か
ハイパースケーラー向けAIインフラは2026年度の売上高の約6%にとどまる(2025年度は2%未満)。しかし、この分野が年間の趨勢を上回る成長の半分以上を担った。シスコのその他の事業も拡大しており、直近12カ月の売上高は11.8%増と、過去3年の平均成長率3.8%を大きく上回った。国内のネットワーク機器利用企業は、シスコの事業回復を背景に調達環境の変化を意識する可能性がある。
注目点
経営陣は2027年度の売上高成長を約15%と見込む。ハイパースケーラー向けAI売上高75億ドルを除けば、CFOはその他の事業が約10%成長するとみている。株価は52週高値から約16%下回る水準にある。
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シスコの株価上昇はAI関連の売上だけでは説明できない。従来からのネットワーク製品——スイッチング、ルーティング、ワイヤレス——が同時に更新サイクルを迎えており、経営陣はこうした状況は初めてだと述べている。2026年度第4四半期までにキャンパス向けネットワーク製品の受注は前年同期比20%増となり、ワイヤレス受注の半分以上をWi-Fi 7が占めた。この幅広い回復にハードウェアの値上げも加わり、同四半期の売上高は18%増となった。
経営陣の2027年度ガイダンスは売上高成長約15%を示し、75億ドルのハイパースケーラー向けAI売上高を除けば非AI事業は約10%成長が見込まれる。シスコは売上高を優先し、粗利益率の一部を意図的に犠牲にしており、営業利益率は約35%を見込む——これは同社として最高水準だ。ただ、市場はなお慎重で、株価は52週高値を約16%下回り、2027年度後半に想定される成長率は厳しい比較対象に対して約13%にとどまる。投資家は同社が今後もガイダンスを引き上げられるか注視している。
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