
何が起きたか
T2は自動運転トラックが拠点から一般道を経て高速道路に入る自動発着技術を開発・実装した。スマホからの発車指示にも対応し、2027年1月から商用運行に順次導入する。
なぜ重要か
9月にトランスゲート綾瀬とトランスゲート西宮北の2拠点で行った試験ではレベル2で自動走行し、トラック運送事業者としては国内初だとT2は主張する。
注目点
T2は2027年度以降にレベル4の幹線輸送開始を目指す。新技術に先立ち、10月19日と20日には福山通運の実荷物を輸送した。
誰に効くか恩恵を受けるのは日本のトラック運送事業者とそのドライバーだ。T2の技術は現在ドライバーがハンドルを握る必要がある拠点から高速道路までの区間を対象とし、ドライバーが乗らないレベル4運行を計画している。
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T2の発表が扱うのは、自動運転トラックの厄介な「中間区間」だ。トラックが拠点を出て一般道や料金所を通り、高速道路に合流するまでの区間である。同社は拠点エリア内で車両の走行経路をセンチ単位で設計し、大型トラックの内輪差を考慮して道路端や構造物から最低1mの余裕を確保したという。また車載センサーで前方60mまでの歩行者や自転車を認識し、追従や停止を行う。9月には2つのルートを走行した。一つは東名高速道路の綾瀬スマートインターチェンジ付近にあるトランスゲート綾瀬から、一般道と料金所を経て高速道路に入るルート。もう一つは中国自動車道の西宮北インターチェンジの料金所から一般道を経てトランスゲート西宮北に至るルートで、いずれもレベル2で成功した。T2によれば、トラック運送事業者が高速道路外の拠点発着技術を開発・実装したのは国内初の事例だという。
当面の課題は無人運行の実用化である。T2は自社で構築したWebアプリを通じてスマートフォンから発車指示を出す実演を行った。ドライバーが降車した後、拠点の作業員が無人トラックを発車させる構想で、2027年度以降のレベル4幹線輸送という目標に合致する。現在は関東―関西の商用輸送で約30社を担当し、新技術の運用開始前には10月19日と20日に福山通運の運行で実荷物を輸送した。
T2の課題として残るのは異常時の対応だ。故障や天候の急変時に車両を安全な場所へ移動させる方法の開発や、他のトラックの運行状況を確認する機能のWebアプリへの追加を挙げている。こうした項目から、同社が拠点から高速道路までの区間を単独の仕掛けではなく、より大きな無人運行体制の一部と位置づけていることがうかがえる。
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