
アンフェノールは第2四半期受注が過去最高の107億ドル、売上高は55%増。
AIデータセンター向け接続部品需要が主因だ。
2026年1月には105億ドルのコムスコープ買収も完了している。
何が起きたか
アンフェノールの第2四半期売上高は55%増の88億ドル、受注は過去最高の107億ドルに達した。9月2日には2対1の株式分割が実施され、株価は約163.18ドルで取引されている。
なぜ重要か
AIデータセンター需要が成長を牽引している。同社は高速銅線リンク、光ファイバー相互接続、電源コネクタ、ケーブルアセンブリを供給しており、GPU向け投資が接続部品需要を喚起する二次的なAI恩恵株だ。国内の半導体・通信機器向け部品調達企業には、AI需要に伴う接続部品の供給逼迫が価格や納期へ影響する可能性がある。
注目点
経営陣は2026年第3四半期の売上高を93億~94億ドル(前年同期比50%~52%増)、調整後EPSを分割前の1.40~1.42ドルと見込む。164.14ドルのレジスタンス水準がブレイクアウトの試金石で、2時間足でこの水準を維持して終えれば171.95ドルが視野に入る。
アンフェノールの第2四半期決算は、AIインフラ投資がチップメーカーだけでなくデータセンターの物理層を支える企業にも恩恵をもたらしていることを浮き彫りにした。受注が過去最高の107億ドル、売上高が55%増となったのは、AIデータセンター内の数千ものプロセッサーが相互通信する必要があり、高速接続部品への需要が旺盛なことが背景にある。同社はGPU支出の二次的な恩恵を受ける立場で、9月の製造業PMIもAI関連電子部品の強い需要を示している。
2026年1月に105億ドルで完了したコムスコープ買収は期待を上回る好調ぶりだ。経営陣は同事業が2026年に売上高46億ドル、調整後EPSは分割前で0.30ドル貢献すると見込む。当初予想の売上高41億ドル、EPS0.15ドルから上方修正された。第2四半期の営業キャッシュフロー16億ドル、フリーキャッシュフロー12億ドルという財務体質の強さが、大型設備投資を必要としない買収主導の成長戦略を支えている。
短期的なリスクとしては、銅、アルミニウム、鉄鋼、半導体の投入コスト上昇が挙げられ、コモディティ価格の高騰が続けば利益率を圧迫しかねない。長期米国債利回りの上昇(10年物が約4.81%)も成長株のバリュエーション懸念となる。9月2日実施の株式分割は投資判断を変えるものではないが、株価を引き下げ流動性を改善する。テクニカル面では164.14ドルが直近のレジスタンスで、終値でこの水準を上回れば171.95ドルを目指す展開が考えられる。下値支持線は160.69ドルだ。
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