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AI安全性・アラインメントオープンソースAIAI Weekly掲載日時: 2026年10月30日 4:00

vLLM 0.32.0で8件の脆弱性を修正

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vLLM 0.32.0で8件の脆弱性を修正

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    vLLMは10月5日の0.31.0と10月18日の0.32.0で8件のアドバイザリを修正した。

  2. なぜ重要か

    Ghostscriptが存在する環境では細工した画像がvLLMプロセスの権限でコードを実行するため、推論イメージに同梱しているチームはバージョン更新に加えてコンテナの再ビルドも必要になり得る。

誰に効くか自前でホストするvLLM推論コンテナを運用するプラットフォーム・インフラチームは、ベンダーランタイムやエアギャップ環境のバンドル内も含め、イメージのGhostscriptとPillowのバージョンを確認し再ビルドを計画する必要がある。

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背景と解説

vLLMのセキュリティアドバイザリ一覧は今や12ページに及び、1ページ目だけで9月23日から10月20日に公開された10件が並び、多くがModerate評価だ。Moderateは個々のバグを単独で見た評価だが、共有エンドポイント上では1件の不正リクエストが全員の処理中ワークを停止させ、オンコールチームが呼び出される障害になる。

Ghostscript経路には依存関係がもう一つある。ホストのGhostscriptがCVE-2024-29510の影響を受けている場合、すなわちGhostscript 9.50から10.03.0にかけての-dSAFERサンドボックスを回避できるフォーマット文字列の欠陥がある場合、EPSファイルはvLLMプロセスの権限でコマンドを実行できる。Ghostscriptは2024年5月2日に10.03.1でこれを修正した。報告者はPyPIホイール、Pillow 12.3.0、DebianのGhostscript 10.03.0を使いローダーレベルでコマンド実行を再現し、HTTP経路全体をソース上で追跡したが、エンドツーエンドのテストは行っていない。

10月の一連の修正は、Mooncake連携の未認証pickleデシリアライズで10.0と評価され、任意コンポーネントを利用するチームだけに影響したCVE-2025-32444など従来のvLLMの欠陥とは影響範囲が異なる。ハングとトークンIDクラッシュは任意の連携を必要としない。ベンダー配布経由でvLLMを利用するチームは、アップストリームのバージョン番号から修正が入っているか判別できない場合があり、そのためテナント間クラッシュの報告者はLMCache、NIXLとNVIDIA Dynamo、llm-d、vLLM Production Stack、KServeへの事前開示通知を求めた。

よくある質問
Ghostscriptのコード実行バグを修正するのはどのvLLMバージョンか?
GHSA-h3rc-j82p-2c3hは0.32.0で修正され、CVSS 8.1のHighとして掲載されている。
vLLMのアップグレードだけでGhostscriptのリスクはなくなるか?
必ずしもそうではない。vLLMのrequirementsはGhostscriptをインストールしないが、ベースイメージに含まれている場合があり、コンテナの再ビルドはバージョン更新と同程度に重要だ。
アップグレードに伴う破壊的変更は何か?
0.31.0は--trust-request-mm-kwargsを付けて起動しない限りリクエストごとのmm_processor_kwargsとmedia_io_kwargsを拒否し、0.32.0はデフォルトのCORSオリジンを制限しPython 3.10を打ち切る。
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