
デル株はAIインフラ需要で今年247%上昇した。
9月1日の決算で上昇の正当性が試される。
市場予想並みの決算では現在の評価倍率を持続できないと記事は指摘する。
何が起きたか
デルは2026年9月1日火曜日の米市場終了後に第2四半期決算を発表する。株価は年初来247.32%上昇。大口顧客であるSpaceXとCoreWeaveの旺盛なAIインフラ投資が押し上げてきた。
なぜ重要か
この急騰で市場は好決算と増額ガイダンスを織り込み済みだ。記事の見立てでは、市場予想並みの決算では現状の株価水準を維持するのは難しい。焦点は、これだけ株価が上がった中で「良い数字」が「十分に良い」と受け止められるかだ。国内のAI関連企業は、デルの決算内容次第で投資判断に影響が出る可能性がある。
注目点
まず通期ガイダンス、次に受注残の内容だ。通期のAIサーバー売上高予想が現在の中間値である600億ドルを上回るかが、今四半期の業績上振れよりも重要となる。
デルはハードウェア企業からAIインフラ供給企業へと転身し、その結果が株価に反映されている。過去12か月で235.33%上昇、5年間では821.53%上昇した。同社の第2四半期ガイダンスは売上高で前年同期比49%増、非GAAPベースのEPSで107%増を示唆しており、これはどのハードウェア企業にとっても驚異的な数字だが、現在の株価水準には織り込み済みだ。
構造的な課題は、前四半期との比較だ。デルは売上高でコンセンサスを22.58%、EPSで63.99%上回った。したがって、ガイダンス通りの決算では絶対額が大きくても、控えめな印象を与えかねない。記事は、株価を持続させるのは、(1)受注残がガイダンス通りに売上高へ変換されること、(2)新規受注の伸びが受注残の積み上がりを維持すること、(3)AIミックス影響を除いた粗利率の安定化だとする。この3条件が揃わなければ、評価倍率は割高に見える。
利益率の圧迫は主要な懸念だ。前四半期の粗利率は17.8%で、前年同期の21.1%から低下した。ほぼ全てAIサーバーミックスが原因だ。経営陣はAIサーバーの利益率が中一桁台の営業利益率目標内にあると説明している。一方で、ストレージと従来型サーバーの好調さが対抗材料となる。ISGの営業利益率は10.5%に拡大し、従来型サーバーとネットワーキング事業の売上高は前年同期比92%増加した。AIが拡大する中でこの構成比が維持されれば、利益率の見通しは二極化しない。
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