
ユニトリーは今週の上場初日に株価が460%上昇し、時価総額660億ドルに達した。
だがCEO王興興氏は、ロボットが本当の産業転機を迎えるには2~10年かかる可能性があると述べた。
現在のロボットはタスク適応が困難で人間より効率が低いままだという。
何が起きたか
中国のロボット企業ユニトリーのCEO王興興氏は、世界ロボット会議(北京開催)で、ヒューマノイドロボットが業界の転機を迎えるには「最速で2~3年、最遅で5~10年かかる可能性がある」と述べた。転機とは、見慣れない環境や家庭で音声やテキスト指示だけで約80%のタスクをこなせる状態を指す。
なぜ重要か
ユニトリーは先週上海のSTAR Marketに上場して初日の取引で株価が460%上昇し、投資家の熱狂的な期待を集めた。しかし王氏のコメントは、ロボット業界の実現見通しがまだ遠いことを示唆している。昨年の同会議では王氏は「最速5年以内」と述べていたため、見通しが後ずれしたことになる。ChatGPTと異なり、ロボットの複雑性により同じ革新的な転換は容易ではないとみられる。
注目点
王氏は同日の演説で、ユニトリーのロボットがまだ人間労働者より効率が低く、新しいタスクのたびに再訓練が必要だと認めた。また、ロボットが「最後の数センチまたはミリ単位」で動きが狂う可能性があり、自動進化ループでAIがロボット制御コードをテストし人間と協力して精度を向上させている段階だという。
ユニトリーは春節聯歓晩会でヒューマノイドロボットが人間と協調ダンスを踊る映像がバイラルになったことで一躍知名度が上がり、昨年はシー・ジンピン国家主席の民営企業シンポジウムに招待されるまで台頭した。今年の春節晩会では側転や段差飛び越えといっそう高度な動きを披露し、その勢いで上海STAR Marketへの上場を実現させた。初日の株価上昇率460%は中国の上場規制が慎重な評価をつける傾向を反映したものの、その後すぐに調整局面を迎えている。 王氏の今回の発言は、華やかなロボットデモンストレーションと業界の実際の技術水準のギャップを明かすものだ。ロボットはいまだ人間の労働者より効率が低く、「最後の数センチまたはミリ単位」での精密制御に課題を抱えており、タスク適応のための自動進化ループの構築段階にある。このため、汎用的な家庭用ロボットが本当に実用化される時期は、投資家の期待よりはるかに先になる可能性が高い。
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