
何が起きたか
マイクロン・テクノロジー株は8月31日(月)に958.73ドルで終値をつけ、6月の史上最高値から21%下落したが、1年間ではなお680%上回っている。同社は2026会計年度第3四半期(5月28日終了)に過去最高の売上高414億ドルを計上し、前年同期比346%増となった。
なぜ重要か
マイクロンはAIデータセンター向けの高帯域幅メモリー(HBM)を手がけており、供給逼迫によって価格を主導できる立場にある。だが、AI投資が十分な収益を生まなければ需要が減速する可能性があり、米国の10数州ではデータセンター新設の一時禁止法案が提出されている。日本の半導体メモリー需要を支える企業が、AI投資減速のリスクにさらされる可能性がある。
注目点
マイクロンの株価収益率(PER)は、直近1年間の1株利益44.23ドルに基づき21倍。ウォール街の予想通り2027会計年度の1株利益が155.03ドルに達すれば、予想PERはわずか6倍になる。
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マイクロンの現在の財務状況は驚異的だ。過去最高の売上高、全4事業セグメントでの3桁成長、1株利益は1,368%増の24.67ドルに達した。AIメモリー需要が急拡大し供給が逼迫するなか、同社はかつてない価格決定力を発揮している。 弱気論は、この不均衡が長続きしないという見方に基づく。エヌビディアは、大手ハイパースケーラー5社が2026年にAIデータセンター基盤へ約8,000億ドルを投資し、2027年には1兆3,000億ドルを超える可能性があると予測している。この投資が経済的に意味を持つには企業が収益を上げる必要があるが、コスト上昇により一部ではすでにAI利用を制限したり、より安価なモデルに処理を振り替えたりしている。 筆者が慎重なのは、ウォール街がいずれ利益が減少すると見込んでいるためだ。各メモリー企業が生産能力拡大を競っており、今後数年の供給増加はマイクロンの価格決定力を弱めるだろう。利益が減れば、現時点での市場全体に対する株価の割安感は幻となる可能性がある。
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