
ローブ氏がQ2にエヌビディアとブロードコムを売却。
47億ドルのポートフォリオで小規模な持ち分だった。
天井判断を示す内容ではない。
何が起きたか
ダン・ローブ氏のサード・ポイントは、8月14日提出のフォーム13Fで明らかになった通り、第2四半期中にエヌビディアとブロードコムの普通株の残り持ち分をすべて売却した。約19万株のエヌビディア株と約5万株のブロードコム株は6月30日までに消滅していた。
なぜ重要か
AI半導体を巡る注目度の高いニュースだが、両銘柄は約47億ドルとされる米国株ポートフォリオのごく一部に過ぎない。この提出書類はローブ氏がセクター天井を宣告したことを示すものではなく、他のヘッジファンドも広く追随したわけではない。インサイダー・モンキーによると、エヌビディアを保有するファンドは第2四半期に275から285へ増えた。日本の投資家がAI半導体株の動向を過度に警戒しない可能性がある。
注目点
サード・ポイントはメタや半導体関連の他の保有銘柄も売却した一方、他のテック株へのエクスポージャーは維持している。公的な書類からは、バリュエーション調整なのかリスク削減なのか新たな投資機会への資金移動なのかを判断できない。ゼロ保有はあくまで時点の事実であり、将来予測ではないと読むべきだ。
サード・ポイントがエヌビディアとブロードコムから撤退したのは、エヌビディアの事業環境が依然として極めて好調で、第2四半期の売上高が2倍以上の962億ドルとなり、データセンターが890億ドルを貢献した後のことだ。弱気材料としては、設備投資、顧客向け融資、輸出規制、高い期待値が挙げられる。ブロードコムはカスタムアクセラレーターとネットワーキングを通じて異なるAIエクスポージャーを持つが、VMware統合や顧客集中など独自のリスクを抱える。
今回の売却は、サード・ポイントがメタや他の半導体保有銘柄も手放していることから、業界全体への見方を示すものというより、ポートフォリオ構成や機会費用を反映した可能性が高い。エヌビディアの空売り残高が流通株式のわずか1.23%であることを踏まえると、市場センチメントは慎重ながらも前向きだ。この証拠はセクターの天井を宣言したことを裏付けるものではない。
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