
銅価格が史上最高値に迫っている。
AIデータセンター需要と供給逼迫が背景だ。
米国株ではFCX、SCCO、BHPが注目される。
何が起きたか
国際銅価格が上昇を続け、8月21日時点でLME銅は一時1トンあたり$14,363まで上昇し、最高値$14,521に迫った。供給面ではコンゴの銅精鉱輸出制限や鉱山・製錬所の供給混乱、在庫減少がスポット市場を逼迫させている。
なぜ重要か
需要面ではAIデータセンター、送電網の増強、電化投資が中長期的な需要増をもたらす。米国株ではフリーポート・マクモラン(FCX)、サザン・カッパー(SCCO)、BHPの3社が注目され、FCXは過去1カ月で約17%上昇した。国内の電線・配電設備メーカーは調達コスト上昇に見舞われる可能性がある。
注目点
JPMorganは供給逼迫と米中資源競争により、銅価格の下限・上限レンジが下半期も切り上がり、1トンあたり$15,000に向かう可能性を指摘。ただし銅価格が最高値圏にあるため短期調整リスクも残る。
銅相場の上昇は供給と需要の両面が同時に作用している。コンゴの輸出制限や鉱山・製錬所の混乱でスポット供給が締まる一方、AIデータセンターや送電網改修、電化投資が中長期の需要増を支える構図だ。この需給逼迫を背景に、銅鉱山株への資金流入が続いている。
注目すべきはBHPで、2026年6月期に銅部門の営業利益が鉄鉱石部門を初めて上回り、EBITDAの約55%を銅が占めるに至った。これは銅が同社の主力事業に躍り出たことを示し、市場がBHPを銅メジャーとして再評価する流れにつながる可能性がある。他方、FCXは銅価格への感応度が高く上昇局面では大きな弾力性を発揮するが、価格急落時の下振れリスクも大きい。
銅価格自体は最高値圏にあり、短期的な調整リスクは否定できない。ただしJPMorganは供給逼迫の継続と米中資源競争により、下半期はレンジが切り上がり$15,000に向かう可能性を指摘している。投資判断には、長期的な需要成長と短期的な価格変動リスクの両面を織り込む必要がある。
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