
セールスフォース株が好決算とAnthropic提携で23%近く急騰。
AIがソフトを代替する懸念が後退した。
同社のAI製品は年換算15億ドルを突破。
何が起きたか
セールスフォースの株価は木曜日に23%近く急騰し、2020年以来の大幅な上昇を記録した。好決算と増額ガイダンス、そしてAnthropicとの新たな提携「Claudeforce」が発表されたことが寄与した。これで年初来の下落はほぼ回復したが、依然として5%程度のマイナスにとどまる。
なぜ重要か
この急騰は投資家の見方の転換を示している。昨年はAIが従来型ソフトウェアを破壊するとの懸念から株価は21%下落したが、AI製品のAgentforceの年換算収益が240%増の15億ドル超に達し、懸念が和らいだ。一部アナリストは再び成長機会が広がったとみている。国内のCRM関連業務を担う企業は、AI製品の販売拡大に伴う新たな市場機会を得る可能性がある。
注目点
ベニオフ氏は、フロンティアモデルはCRMに依存するものであり、取って代わるものではないと語る。Anthropic提携には37の既製販売スキルを備えたプラグインが含まれる。アナリストの平均予想では今会計年度は11%成長だが、一部では15%成長の可能性も指摘されている。
セールスフォース株の急騰は、AIが従来型ソフトウェアにもたらす脅威に対する見方の再評価を反映している。数か月にわたり投資家はAIモデルがCRMを代替する可能性を懸念してきたが、ベニオフ氏の「フロンティアモデルはCRMに依存する」というメッセージが浸透しつつある。好決算と、37の販売スキルを備えたプラグインを含むAnthropic提携は、AIとCRMが対立ではなく補完関係にあることを示している。
ベニオフ氏の戦略には、OpenAIに移った元社員の呼び戻しも含まれる。22人の元社員が復帰に向けて交渉中と報じられ、ケイリン・ヴォス氏とピーター・ドゥーラン氏の復帰も決まった。これは「ブーメラン」文化を象徴し、AIスタートアップに人材を奪われるという見方を覆し、人材とノウハウの維持に貢献する可能性がある。
今後の焦点は、セールスフォースが10%超の成長を持続し、利益率を拡大できるかだ。一部アナリストは15%成長の可能性を指摘する一方、今後数年で10%に鈍化するとの見方もある。Anthropic提携やAgentforceなどのAI製品が、AI時代の企業ソフト市場でセールスフォースの存在感を維持できるかが鍵となる。
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