
シティがエヌビディアの増収予想を上方修正した。来週の決算を前に7月四半期売上高を930億ドルと予想。
10月四半期は1050億ドルとし、ともに市場予想を約10億ドル、約15億ドル上回る。AIチップ出荷好調を反映した。
データセンター向け融資支援も評価材料。
何が起きたか
シティはエヌビディアの7月四半期売上高予想を約930億ドル(ウォール街予想を約10億ドル上回る)、10月四半期は1050億ドル(同約15億ドル上回り、前期比13%増)に引き上げた。B300システムの立ち上がり好調と1.6テラビット光トランシーバーの出荷が想定より速いことを理由に挙げた。買い推奨と目標株価300ドルは維持したが、想定バリュエーション倍率は暦2027年の予想利益の28倍から24倍に引き下げた。
なぜ重要か
シティの予想引き上げは、エヌビディアのAIネットワーキングとBlackwellチップの勢いが市場予想を上回っていることを示唆する。同証券はまた、エヌビディアが2026年と2027年分の高帯域幅メモリー供給を確保しており、アナリストの利益予想がさらに上振れする可能性があると指摘。さらに、エヌビディアがデータセンター向けインフラ事業で融資支援という新たな役割を担い、初期IT容量4.25ギガワットのオハイオ州PORTS-Pikeキャンパスを支援することで、AI研究所やクラウドプロバイダーの資金調達制約が緩和される可能性もある。国内のAI関連企業は、半導体需給の逼迫を背景に調達計画の見直しを迫られる可能性がある。
注目点
シティは2027会計年度のBlackwell GPU出荷台数を770万台と予想する一方、メモリー供給逼迫を理由にRubinの出荷見通しを220万台から200万台に引き下げた。エヌビディアは来週決算を発表し、結果を受けて株価は上昇が見込まれる。
シティの上方修正は、エヌビディアのAIインフラ出荷が市場予想を上回り続ける構図を反映している。同証券はデータセンター売上高が7月四半期に前期比15%増、10月四半期に14%増となり、両四半期とも13%増を見込む市場予想を上回ると予想。2027年度、2028年度、2029年度の調整後1株利益予想をそれぞれ1%、2%、2%引き上げ、増収軌道への確信を示した。
もう一つの注目点は、インフラ融資への参入だ。オハイオ州PORTS-Pikeキャンパスに初期IT容量4.25ギガワットを提供する形で事業を支援することで、ハイパースケーラー(大手クラウド事業者)やAI研究所の短〜中期的な資金制約の緩和に貢献する。AI建設ラッシュにおける構造的な資金調達の隘路に対応しつつ、データセンターエコシステムへの関与をさらに深める可能性がある。
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