
何が起きたか
Arcee AIがVista Equity Partnersなど主導のSeries Bで資金を調達し、評価額が10億ドル超になった。調達額は少なくとも1億5000万ドル。
なぜ重要か
米国のAI開発者の多くが非公開のプロプライエタリ方式を採る中、Arceeはパラメータを公開するオープンウェイト方式で評価を得た。企業がAIを自ら管理したいという需要を捉えているとみられる。
注目点
調達資金は次世代Trinityモデルや米エネルギー省・17の国立研究所とのGenesis-Science-1協業に充てられる。中国の主要開発者へのキャッチアップが目標。
誰に効くか自社インフラ上でAIモデルを運用・カスタマイズしたい企業の情報システム部門や、AI調達でベンダー依存を避けたい経営層に影響する。オープンウェイトを選ぶ際の選択肢として、米国系サプライヤーの実力が問われることになる。
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Arcee AIは2023年、Mark McQuade氏がHugging Faceを去った後に設立された。当初は既存AIモデルのポストトレーニングやファインチューニングを手掛け、企業がモデルを自社用途に適応させるためのインフラとツールを提供していた。
転機は自社モデル開発への参入だった。当時Arceeが使えた資金は約3000万ドルのみで、McQuade氏は「やろう」と会社を賭けたと述べている。総資本のほぼ70%がTrinityモデル開発に振り向けられ、昨年は約2000万ドルでコンピュートから人件費までを賄った。この資本効率の高さが、Vista Equity PartnersのMonti Saroya氏が評価する点でもある。
米国のAI開発者の多くは非公開のプロプライエタリ方式を採り、中国勢はオープンウェイト方式で強力なモデルを展開してきた。McQuade氏は「米国はクローズドソースでは大きく先行するが、オープンソースではボールを落とした」と指摘し、中国の主要開発者へのキャッチアップを目標に掲げる。調達資金で次世代Trinityの訓練とエネルギー省・国立研究所との科学計算向けモデル協業を進める。オープンウェイトを自社で管理したい企業にとって、米国発の選択肢が実力を示せるかが焦点となる。
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