
何が起きたか
ファナックの7〜9月受注は前年同期比49.0%増の3060億円となり、通期売上予想を1兆137億円に引き上げ、初めて1兆円を超える見通し。安川電機のロボット事業の営業利益は43.3%減の60億円。
なぜ重要か
両社は比較対象のロボット・FA企業6社に含まれ、生成AIでロボットを動かすVTLAモデルも共同開発中。格差はフィジカルAI需要が業界内で不均一に波及していることを示す。
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対照的な結果は一つのテーマへの賭けの中にある。ファナック、安川電機、川崎重工業は生成AIでロボットを操作するVTLAモデルを共同開発しており、3社とも同じフィジカルAIの物語を背負う。だがファナックの上期決算は売上4737億円(16.2%増)、営業利益率24.6%と、その物語がすでに受注と利益に結実していることを示す。一方、安川電機は3〜8月に全体の売上高が9.8%増えたものの、ロボット事業の利益は43.3%減の60億円だった。
この分岐は、特需が実際にどの企業の利益に届いているかという問いとして捉えられ、視野は共同開発の3社にとどまらず三菱電機や減速機メーカーのナブテスコ、ハーモニック・ドライブ・システムズにも広がる。ファナックは引き上げた業績予想と併せて最大500億円の自社株買いも発表し、受注の強さを一過性ではなく持続的と見ていることを示した。
次の試練は11月、川崎重工業、ナブテスコ、ハーモニック・ドライブ・システムズの決算だ。需要がファナックの受注残に集中しているのか、川下の部品サプライヤーにも広がっているのかが判明する可能性があるが、結論はまだ出ていない。
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