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AIビジネス・産業ITmedia AI+掲載日時: 2026年10月30日 10:01

SIMULIA、物理・MODSIM・AIの3層戦略を示す

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SIMULIA、物理・MODSIM・AIの3層戦略を示す

3つのポイント

  1. 何が起きたか

    2026年9月11日のSIMULIA Community Conference Japan 2026で、SIMULIAブランドCEOのMichelle Ash氏がAbaqusやPowerFLOWなどの物理ソルバー、MODSIM、AIという3層戦略を示した。

  2. なぜ重要か

    正確な物理こそMODSIMやAIといった上位層を産業で使えるものにする土台だとAsh氏は主張し、ソルバーへの投資が削減されているのではないかとの懸念を払拭する狙いがある。

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背景と解説

SIMULIAの訴えは層構造の論理に支えられている。土台となるのはAbaqus、PowerFLOW、CST、Simpack、Wave6といった物理ベースのソルバー群で、同社は進化を続けているとしている。Ash氏は要員の内訳を示し、物理基盤への投資が削減されているとのコミュニティ内の議論に反論した。研究開発要員約800人のほぼ半数にあたる約400人が物理とソルバーを担当するという。産業向けの高精度AIには正確な物理が不可欠であり、ソルバーの出力が上位層を機能させるというのが同氏の主張だ。

第2層のMODSIMは、設計者自身がリアルタイムで設計を検証し、実世界でどう性能を発揮するかを確認できるようにするものだ。これにより下流の解析専門家は、設計が要件を満たしているとの確信を持って作業を進められる。同社はMODSIMの強化に約150人を投入し、多くのユーザーがすでに顕著な改善を実感していると説明する。

最上層のAIについてAsh氏は、技術トレンドではなく実際の製造・設計現場での産業化を狙うものと位置づけ、長期的な3D UNIV+RSES構想と結びつけた。この構想は単一製品のバーチャルモデルにとどまらない。複数のバーチャルツインをつなぎ、落下試験や熱試験からサプライヤーの材料・部品、工場のプロセス最適化、消費者の使用、廃棄時の回収・リサイクルまでを一つの universe として企業が追跡できるようにすることを目指す。設計段階でこれらすべてを把握できれば、製品コストの削減や開発期間の短縮、顧客要件のより的確な把握につながり得るとAsh氏は語る。

よくある質問
SIMULIAの戦略の3層とは何か?
最下層が物理ソルバー、中間層がモデリングとシミュレーションを統合するMODSIM、最上層がAIだ。
MODSIMには何人が携わっているのか?
MODSIM機能の強化に約150人を投入したと同社は説明している。
3D UNIV+RSES構想とは何か?
複数のバーチャルツインを連携させ、製品が製造プロセス、サプライヤー部品、他社製品、そしてライフサイクル全体とどう関わるかを企業が把握できるようにする構想だ。
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